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ドンキの格安SIM「マジモバ」誕生の舞台裏 3GB・770円でも収益性は問題なし、レジに並んでいる人に声かけ営業も

ITmedia Mobile / 2024年11月15日 6時5分

―― ということは、マジモバでもやはり最驚プランを主力にしていきたいというお考えでしょうか。

木野氏 ビジネス的に高いARPUを狙いたいというのはありますが、そこはアジャイル的にやってみて、反応を見ながらですね。売り方や営業方法は、そこに合わせて変えていくしかない。手探り状態でいろいろなことをやっています。例えば、僕のSNSでいろいろなキャンペーンを打ち、ドンキやユニーのアカウントに拡散してもらうというようなこともしています。ユーザーともコミュニケーションを取りながら、要望を反映させることもあります。ギガの繰り越しをしたいというコメントがあったので、既にそれも入れています。

●レジに並んでいるお客さんに声を掛けて営業をすることも

―― サービスが始まったばかりですが、もう新機能を入れたんですね。

木野氏 はい。SNSでアンケートを取ったら数千件の回答がありましたが、その中でトップ3に入っていたのが繰り越しだったので、即対応しました。もともと、やるつもりはなかったのですが。X(旧Twitter)だと20代、30代の方が多く、それなりのリテラシーがあるからですね。

 一方で、店舗での販売になると高齢の方も多く、繰り越しと言われても「はて?」となってしまいます。こういうところだと、回線を変えるというより、大きくて見やすくてきれいなスマホにしたいという方もいるので、シャープの「AQUOS wish4」を無料でお配りしています。5000円分の商品券をプレゼントすることもあります。

 昨日からやっているのは、レジに並んでいる方にお声がけして、「このお会計を無料にします」という営業です。これで話を聞いてもらうことができます。こういうことをいろいろとやりながら、何が刺さるのかを毎日試しています。

―― それは木野さんがやっているのでしょうか。いきなりレジに緑のスーツの人が来て話しかけてきたら、かなりビックリすると思います(笑)。

木野氏 いやいや、さすがに僕じゃないです。通報されてしまうので(笑)。

―― 店頭での販売を始めてみて、手応えはどうでしょうか。

木野氏 PPIHのブランドになるので数は言えませんが、手応えは感じています。カウンターはまだ三郷と成増だけですが、10月7日から1カ月ぐらいかけて、順次全国の店舗に什器やPOPを入れていく予定です。その店舗のQRコードから申し込んでいただく形を取ります。

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