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中古市場で「レトロiPhone」が人気? ゲオモバイル渋谷センター街店で販売急増の理由を聞いた

ITmedia Mobile / 2024年11月18日 12時30分

中古市場で「レトロiPhone」が人気? ゲオモバイル渋谷センター街店で販売急増の理由を聞いた

ゲオモバイル渋谷センター街店では、レトロiPhoneの中ではiPhone 6sが人気だという

 中古スマホを販売するゲオでは、2024年5月以降、中古市場で売れているiPhoneよりもさらに古い“レトロiPhone”がじわじわ売れているという。中古市場で現在売れているのは「iPhone SE(第2~3世代)」や「iPhone 11/12」シリーズ。古いものでも「iPhone 8」や「iPhone 7」に限られる。

 しかしゲオでは、それらのモデルよりもさらに古い「iPhone SE(初代)」や「iPhone 5s」「iPhone 6」「iPhone 6s」などが売れているという。この中で最も古いiPhone 5sは、今から11年前の2013年に発売された。いずれのモデルもOSメジャーバージョンアップは打ち切られており、セキュリティアップデートは提供されているとはいえ、現役機種として使うのは厳しい。そにもかかわらず、売れているというのはなぜか。ゲオモバイル渋谷センター街店に訪れて話を聞いた。

【更新:2024年11月18日20時30分 OSアップデートの記述を一部修正しました。】

●とあるユーザーの投稿でレトロiPhoneブームが過熱

 ゲオモバイル渋谷センター街店で売れていたレトロiPhoneは、2024年2月~4月は1桁~2桁台だったが、5月には4月の3倍売れたという。きっかけは、とある韓国人が5月にXで投稿したこと。ゲオモバイル渋谷センター街店で、iPhone SEを6万~7万ウォン(約6500円~7500円)で買ったという内容のポストは瞬く間に拡散し、約2.2万のリポスト、約3万のいいねが付いた。

 その結果、ゲオモバイル渋谷センター街店では、6月~7月にかけて、レトロiPhoneが5月の3~4倍ほど売れたという。その後、8月をピークに売れ行きは鈍化傾向にあるそうだが、ほぼ棚が動いていなかった2月以前と比べると、レトロiPhoneのニーズは依然として残っているそうだ。

 昨今のスマートフォンはiPhoneをはじめ、ハードウェアとしてカメラ性能が向上していることはもちろん、「コンピュテーショナリー・フォトグラフィー」により、ソフトウェアで画質を自動補正することが当たり前になりつつある。一方、レトロiPhoneでは画質の補正を今ほど行っておらず、低画質な写真が逆にエモいと評価されることがある。ゲオストア店舗運営部 店長の石川理人氏は、「レトロiPhoneを使用して、あえて画質の低いカメラを使うことで、オシャレな感じの写真を撮れるので、Z世代を中心に人気を集めています」と話す。

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