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4キャリアのネットワーク調査でauが圧勝、「一貫した品質」でソフトバンクを上回る その中身をOpensignalが解説

ITmedia Mobile / 2024年11月21日 17時45分

 「5G・カバレッジ・エクスペリエンス」ではNTTドコモが3回連続で勝者となった。10ポイント満点で4.2ポイントというスコアだ。なお、全4キャリアで5G・カバレッジ・エクスペリエンスのスコアは0.3から0.4ポイントアップしているという。

 全世代のカバレッジ・エクスペリエンスでも、ドコモは10ポイント満点で9.1ポイントの高いスコアで1位となっている。これは「ドコモは日本の携帯電話事業者の中で、人口が密になっているエリアで、広範囲で大規模な地理的カバレッジを持っているということを意味している」(ヴィルジコウスキー氏)という。

 メールを送受信できる、Webにアクセスして画面が切り替えられるなど、一般的なタスクを十分に完了できる頻度を見て、ネットワーク品質が一定かどうかを評価する「一貫した品質」。前回はソフトバンクが一貫した品質で単独1位だったが、今回はauが上回った。新たに追加された指標「信頼性エクスペリエンス」に関しては、auが100から1000点のスケールで939点という得点を出して1位となった。

 以上の結果を一覧にしたのが下の表だ。auの受賞数が圧倒的に多い。

 ヴィルジコウスキー氏は「auがこれだけの賞を受賞したというのは初めて。楽天モバイルは通信速度アワードを死守、ドコモの受賞カテゴリーは3つともカバレッジのカテゴリー、ソフトバンクは今回2カテゴリーでの受賞」とコメントした。

 ちなみに、Opensignalは日本を8つの地域に分けて調査した結果も公開しているが、そこでもauが圧勝しているという。auがここまで躍進した理由としてOpensignalは、KDDI自身も説明しているように、衛星通信の干渉問題が解決され、基地局からの出力を上げることができるようになり、信号強度が強くなったためではないかとコメントしていた。

●日本の5G利用率は8.8%、通信速度も苦戦 4Gの品質がよすぎるから?

 ヴィルジコウスキー氏は、最近行ったという2つの調査結果を紹介した。

 1つは最近公開された、アジアパソフィック各国のモバイルネットワークエクスペリエンスを調査したもの。日本のユーザーはアジアパシフィックにおいて、信頼性の高いネットワークを利用しているという結果が出ている。

 3G、4G、5Gの携帯電話ネットワークを使っている率を示す「Availability(利用率)」は99.6%とかなり高いが、5Gに限る(画像中央の「5G Availability」)と低く、平均8.8%しか5Gネットワークに接続していない。上位の国は30%を超えている。なお、インドは52.1%と非常に高いが、これは「率先して5G SAをサポートしているおかげ」とヴィルジコウスキー氏は説明している。

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