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携帯ショップで働きたい人が減っている――現役店員が語る“理由”とは?

ITmedia Mobile / 2024年11月27日 17時5分

 やはり、昔は携帯電話ショップのスタッフは「稼げる仕事」というイメージがあり、稼げる割にスキルを問われず、残業に寛容なので稼ぎたい人はもっと稼ぎやすい仕事だったのだなと思う。

 今だから言えることだが、筆者も「残業が1日6時間」「休日は月間6日」といったこともある。結果として、手取りの月給が100万円目前だった月もあった。しかし、これはさすがにやり過ぎで、翌月は燃え尽きた感じになってしまったことも覚えている。

 ともあれ、「稼ごうと思えばいくらでも稼げる」という意味で魅力的な仕事だったことは間違いない。

●求人を出しても「人が来ない」「稼げない」 なぜ?

 かつては「稼げる仕事」のイメージの強かった携帯電話の販売スタッフ。しかし、冒頭で触れた通り、昨今は求人を出しても応募が芳しくないのだという。時給だけを見ると、かつてと同様に普通のアルバイトやパートタイムの求人よりも条件は良い。それでも、集まりづらいのだという。

 好条件を出しているのに、なぜ人集めに苦戦してしまうのか――複数の採用担当スタッフに聞いてみた。

 携帯電話の(販売をする)仕事って「何となく難しそう」「何だか大変そう」って思われているのは大きいと感じます。 昔の販売スタッフは、服装や髪型といった身だしなみが比較的自由でした。言い方が難しいですが、「接客業として、それはやんちゃが過ぎない?」という外観のスタッフも少なからずいましたよね。しかし、昨今はキャリアや代理店からドレスコードに関する指導が厳しくなり、しっかりとした身なりでないと就業できません。「やんちゃ」な店員をほとんど見かけなくなったのは、そういうことです。 あと、実際に使うと分かることですがスマートフォンって、設定が大変ですよね。なので、自分が「お客さまにスマートフォンに使い方を教える」となると、結構大変なことかもしれません。要するに「難しい仕事」だと思われて敬遠されているんじゃないかなと思います。

 店舗の種類や立地次第にもよると思うんですが、今の携帯電話販売店って高齢のお客さまの対応をずっとやっているイメージをもたれているのかもしれません。キャリアショップだと、朝から高齢のお客さまが並んでいて、高齢者向けの「スマートフォン教室」を開催するのも当たり前になっていますしね。、相対するお客さまの高齢化が、若い人からすると「やりづらそうな仕事」と映ってしまい、携帯ショップで働くという選択肢を遠ざけてしまっているのかもしれません。

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