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“3年間の沈黙”を破って登場した「OPPO Find X8」 ハッセルブラッドのカメラを採用した決め手、「おサイフケータイなし」の理由は?

ITmedia Mobile / 2024年11月30日 6時5分

 ハッセルブラッドカメラの特徴は大きく3つある。1つ目はフルサイズカメラを上回るダイナミックレンジで、「後処理の余地が大きく、明暗部のディテールを含め、豊かな表現が可能」(大下氏)な点。2つ目は色彩表現が非常に忠実である点で、「光と影を大胆に捉え、人間の目で見たままに近い色を、忠実に再現できる」(大下氏)という。

 そして、3つ目はハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション(通称HNCS)を持つ点だ。大下氏は「多くのカメラメーカーは、色彩を正しく見せるため、色彩設定に加え、さまざまなシーンに応じた色彩プリセットを用意するが、実際の撮影シーンにおける被写体は複合的で、1枚の写真に風景、人、その他の物体が同時に写り込むことがよくある」と指摘。その上で、「HNCSを持つハッセルブラッドが、長年にわたるフィルム分野での色彩経験を生かし、リアルで自然な色彩を再現できるようにした」と話す。

 河野氏は、「どこ(どのカメラメーカー)と組むかについては、過去にカメラフォンと銘打ち、スマートフォンを世に送り出してきたメーカーにとって非常に大切だが、OPPOが持っていたカメラの色味を180度曲げてまで、著名なカメラブランドと共用することはない」と前置きし、OPPOがハッセルブラッドと手を組み、カメラシステムを共同開発した理由を次のように述べた。

 「ハッセルブラッドは、世界中のプロフェッショナルな現場で使われてきたカメラであり、色表現の忠実度が高いメーカーだ。OPPOは、もともとAV機器メーカーとしてユニバーサルブルーレイプレーヤーを販売してきた。映像表現、色の再現性には歴史的に見ても、非常に強みを持っている。スマートフォンのカメラのイメージセンサーは複数メーカーのものを採用しているが、どのような色を見せるかは非常に大切にしてきた。OPPOとハッセルブラッドの色の方向性が一致したため、2022年に手を組むことにした」(河野氏)

●世界初をうたう「W型のプリズム構造」を採用

 アウトカメラは、F1.8の広角レンズ、F2.0で画角が120度の超広角レンズ、F2.6で光学3倍ズーム対応の望遠レンズの3眼構成で、有効画素数はいずれも約5000万画素となっている。インカメラは約3200万画素でF2.4のみだ。このうち、望遠カメラについては、OPPOが特にこだわったところ。光学3倍相当の望遠カメラながら、遠く離れた月を鮮明に撮影できるのもポイントだ。約7.9mmと薄型なボディーのOPPO Find X8で、なぜそのようなことが可能なのだろうか?

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