1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

「OPPO Find X8」の疑問をキーパーソンに直撃 Proなし、キャリアスマホとして販売されない理由は?

ITmedia Mobile / 2024年12月2日 11時20分

 通常、グローバルモデルの日本展開では各種認証取得や日本市場向けのカスタマイズに時間を要するが、今回は日本独自の仕様を最小限に抑えることでグローバルとのリリースサイクルを合わせる戦略をとった形だ。その代わり、ドコモの5Gネットワークで使用されているBand n79には非対応となるなど、一部の日本向け対応は見送られている。

●おサイフケータイ非対応の理由

 今回のFind X8では、同時発表された低価格帯の「OPPO A3 5G」と異なりFeliCa(おサイフケータイ)には対応していない。この点について河野専務は「プロダクトアウトとマーケットインのいいところ取りをしている。常にどの製品に何を入れるか、どこまで対応するかを検討している」と説明する。

 「今回はX8がOPPOのAIフォンとしてグローバルで大々的にアピールする製品。その中でまずはリリース時期を優先した」として、機能の取捨選択があったことを示唆した。

 Find X8は防水性能については、スマートフォンとしては珍しいIPX9の認証を取得。80度の熱水噴流試験にも耐える高い防水性を実現している。7.9mmという薄型のボディーを実現していることを考えると、基板レベルでのカスタマイズは難しかったものと推察される。

●ハッセルブラッドとの協業で高めた光学系

 カメラシステムはハッセルブラッドと共同開発した3つの5000万画素カメラを搭載する。

 特に望遠カメラには世界初となるW型プリズム構造のレンズを採用した。一般的な望遠カメラでは薄型化と高画質の両立が難しかったが、このW型構造により、本体の薄さを保ちながら大型センサーの搭載を実現。一般的なハイエンドスマホの3倍望遠カメラと比べて約2.5倍の大きさとなる1/1.95インチセンサーを採用している。

 ハッセルブラッドとの協業は「カメラフォンを打ち出してきたメーカーとして非常に大切なところです」と河野専務。自社のカラーサイエンスや色味を180度曲げてまで著名なカメラブランドと協業することはないとしつつ、ハッセルブラッドについては色表現の忠実度を重視する点でOPPOの方向性と一致したという。1969年に世界で初めて月面からの写真撮影に成功するなど、写真史に大きな足跡を残してきたハッセルブラッドは、特に色彩の忠実な再現性に定評がある。

 この協業では、ハッセルブラッドの中判カメラX2Dをモチーフにした専用の撮影モードを実装。ポートレートモードではハッセルブラッドのレンズを再現した画角を実現し、被写体と背景の境界をより正確に表現するボケ効果を実現している。さらに、ハッセルブラッドマスターモードではオートモードとプロモードの2種類を用意。オートモードではX2Dのトーンや色彩をそのまま再現し、プロモードではそれをベースに撮影者自身のスタイルでアレンジすることが可能だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください