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「OPPO Find X8」の疑問をキーパーソンに直撃 Proなし、キャリアスマホとして販売されない理由は?

ITmedia Mobile / 2024年12月2日 11時20分

●MediaTek製チップのポテンシャルを引き出す

 Find X8は日本初となるMediaTek Dimensity 9400を採用した。プロセッサの選択について河野専務は「その時点で最適なものを選ぶという方針」と説明する。

 同社独自のチップ性能最適化技術「トリニティエンジン」とMediaTekとの技術協力により、チップ性能をさらに引き出しながらエネルギー消費を抑制することに成功。その結果、ゲームプレイ時の消費電力を8.2%抑制し、動画視聴では最大4.5%の省電力を実現した。ゲーム体験においても、プレイ時間が経過しても性能が低下しにくい安定性を特徴としている。

●充電機能の拡充とマグネット式対応

 Find X8は80WのSuperVOOC急速充電に対応し、5630mAhの大容量バッテリーを搭載する。

 急速ワイヤレス式充電については、本体自体には磁石を内蔵していないため、専用のマグネット対応ケースを装着することで利用が可能となる。このケースを使用することで最大50Wのマグネット式ワイヤレス充電に対応する。プロダクト部の丹下氏は「薄さを重視したデザインのため本体への内蔵は見送った」と説明する。

 このマグネット式充電への対応に合わせ、同社初となるマグネット式アクセサリーの展開も開始。専用の充電器「OPPO Air VOOC 50W」や、ミラーとディスクの2種類のスマホリングなどを用意する。今後はアクセサリーのラインアップをさらに充実させる意向だ。

●AI機能は一部日本語未対応でいち早くリリース

 Find X8では複数のAI機能を搭載。写真の不要な被写体を自動で削除する「AI消しゴム」は複数人の一括削除に対応し、写真編集では反射除去や画像の高解像度化なども可能だ。また、画面上のテキストに対して要約や翻訳を行うAIツールボックス、複数の文章をAIが整理してまとめる文書アシスタントなども搭載している。

 ただし、これらAI機能の一部は発売時点では日本語に対応していない。AIツールボックスや文書アシスタントといったライティング関連の機能は2024年3月以降のアップデートで順次対応予定だという。

●ソフトウェアサポートは6年間実施

 ソフトウェアサポートについては、OSバージョンアップを4回、セキュリティアップデートを6年間保証する。スマートフォンメーカー各社がアップデート期間の延長を進めるなか、特にセキュリティアップデートの6年間という期間は比較的長めの設定だ。「フラグシップモデルということで4回、6年。他社の回数も確認しながら、Googleとの協議も含めて判断した」と河野専務は説明する。ただしこの保証期間はFindシリーズとしてのもので、他シリーズについては別途検討するとした。

●日本市場での勝負の1台

 3年の空白を経て投入されたFind X8は、グローバルとの発売サイクルを合わせることを優先し、一部の日本向けカスタマイズは見送られた。その一方で、カメラ性能やAI機能の充実、長期的なソフトウェアサポートなど、グローバルモデルならではの特徴を全面に押し出している。SIMフリー市場という限られた土俵ではあるが、ハイエンド市場での存在感を示そうというOPPOの意気込みが感じられる製品となった。

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