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米司法省 vs Googleの裁判のゆくえ Androidユーザーへの影響は?

ITmedia Mobile / 2025年1月1日 11時3分

 3が、Androidユーザーとして一番気になるところ。XperiaでもAQUOSでも、Android端末にはGoogleアプリやGoogleマップなど、Googleの一連のサービスがプリインストールされています。これはGoogleもバイスサービス(GMS)認証の条件として義務付けられているからですが、この義務付けをやめれ、ということです。やめれば健全な競争が発生すると司法省は考えているようです(「それでもだめならAndroid OSの売却」というのは、司法省が提示した基準まで競争が盛り上がらなければ、Androidを売却しろ、という意味)。

 でも、アプリのプリインストールは別にGoogleが一方的に押し付けているわけではなく、嫌ならHuaweiのようにGMSを搭載しなくてもやっていけるはず。個人的には使いにくいメーカー製アプリがたくさんプリインストールされたスマートフォンは嫌だなぁ。

 4は、Googleからすれば、ありえない要求です。長年苦労して育ててきたインデックス、データ、フィード、ランキングシグナルは、Google検索の命。これをBingやDuckDuckGo(や、もしかしたらPerplexityとか)に渡すなんて。しかも、データはAIのトレーニングにも大事なもの。OpenAIやAnthropicなどが飛びつきそうです。Googleの偉い人が「行き過ぎ」と憤慨するのも無理はありません。

 司法省はAIに関しても、検索エンジンと競合する可能性のある技術を持つAI企業への出資の制限や、パブリッシャーやWebサイトオーナーへのAIモデルのトレーニングからのオプトアウト機能の提供を求めています。

●Googleの譲歩:検索エンジンの選択肢拡大へ

 一方、Googleが12月20日に連邦地裁に提出した最終判決案の要点は以下の通り。

1. AppleやMozillaなどに対し、プラットフォーム上で競合する検索エンジンを選択できるようにする柔軟性を与える

2. デフォルトの検索エンジンを毎年変更できるようにする

3. 端末メーカーがGoogle Playを含むGoogleアプリをプリインストールするかどうかを自由に決定できるようにする

 1は、実施しても当面はGoogle検索を選ぶことになると思います。今後OpenAIやPerplexyなどのAIがものすごく優秀になったら分かかりませんが。2は1に付随する感じです。

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