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5日で登録数120万、「mixi2」がロケットスタートを切れたワケ 既存SNSが抱える“混乱”を打破できるか

ITmedia Mobile / 2025年1月5日 11時5分

5日で登録数120万、「mixi2」がロケットスタートを切れたワケ 既存SNSが抱える“混乱”を打破できるか

国民生活センターが2024年5月29日に公表した、SNSをきっかけとした著名人を名乗る詐欺行為に関する相談件数と平均契約購入額の推移。現在は落ち着いたが、一時はトラブルが急増し、大きな社会問題となっていた

 MIXIが2024年12月16日に提供を開始した新しいSNS「mixi2」が、サービス開始から5日で登録者数120万を突破、好調な出だしを見せている。初代「mixi」から20年余りが経過した現在、なぜMIXIは新たなSNSにチャレンジするに至ったのか、これまでの経緯を振り返りつつ今後を占ってみたい。

●ゲーム会社が提供するSNSが突然人気に

 スマートフォンゲーム「モンスターストライク」などのスマートフォンゲームや、「千葉ジェッツふなばし」「FC東京」などのプロスポーツチームを有し、デジタルを活用したエンタテインメント事業を主力としているMIXI。だがそのMIXIが2024年12月16日、突然新しいスマートフォン向けSNS「mixi2」を提供開始して大きな評判を呼んでいる。

 mixi2について簡単に説明しておくと、「X」に代表される短文のテキストを主体としたSNS。フォローしたユーザーの投稿が時系列に表示される比較的スタンダードな仕組みである一方、特徴的な要素もいくつか備えている。1つは感情を表現する「エモテキ」や、スタンプで反応を示す表現する「リアクション」など、感情表現に重点を置いている点だ。

 2つ目は、複数の人が共通のテーマに沿って交流できる「コミュニティ」の存在。友人同士や趣味の仲間などで集まってコミュニケーションを楽しむことに重点が置かれている点は、「Facebook」など短文主体ではないSNSや、「LINE」などのメッセンジャーアプリに近しい部分もある。

 そして3つ目が、招待制の仕組みを採用していること。知り合いから招待してもらわないと登録ができないので誰でも始められるわけではなく、そもそも18歳未満は利用禁止と定められている。

 こうした内容を見ると、mixi2は一定の差異化が図られているとはいえ、他のSNSと比べ際立った特徴があるわけではない。だがそれでもmixi2は提供開始当初から非常に大きな注目を集めたようで、サービス開始から5日間で120万を超える登録者数を獲得している。

●初代「mixi」とはどのようなサービスだったのか

 なぜそれだけmixi2が注目されたのかといえば、mixiの存在があるからに他ならない。そもそもMIXI、以前の社名であるミクシィはSNSの大手企業として知られ、およそ20年前の2004年に提供開始したSNS、mixiが主力のサービスだった。

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