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ワイヤレスイヤフォン主流の今だからこそ、有線イヤフォンのメリットを語りたい

ITmedia Mobile / 2025年1月6日 17時5分

・SBC(Sub Band Codec):Bluetoothオーディオでは対応必須(=全機器で利用可)

・AAC(Advanced Audio Coding):iPhone/iPadと一部Androidデバイスで利用可能

・aptX:Qualcommが開発したもので、一部Androidデバイスで利用可能

・aptX HD★:aptXの高音質版で、一部Androidデバイスで利用可能

・aptX LL(Low Latency):aptXをベースに遅延(レイテンシー)の極小化を目指したもので、一部Androidデバイスで利用可能

・aptX Adaptive★:aptXの可変ビットレート版で、一部Androidデバイスで利用可能

・LDAC★:ソニーが開発したコーデックで、一部Androidデバイスで利用可能

・SSC(Samsung Scalable Codec)★:Samsung Electronics独自のコーデックで、同社製デバイスでのみ利用可能

・LC3:Bluetooth LE Audioにおける標準コーデックとして登場(当然、Bluetooth LE Audioでは対応必須)

・LC3plus★:LC3のデータ量を増やしたもので、ハイレゾ音声やマルチチャンネル音声にも対応可能

 このように、一言で「ワイヤレス(Bluetooth)イヤフォン」といっても、SBC(と、LE Audio対応機器におけるLC3)以外のコーデックの対応状況はバラバラだったりします。もっというと、伝える側のデバイスも対応する(搭載している)コーデックがバラバラです。

 ゆえに、意図通りに高音質で再生できるかどうかは、よく調べておかないと分からないという問題があります。特にiPhoneやiPadの場合、対応コーデックがSBCとAACのみとなるため、ハイレゾ対応ワイヤレスイヤフォンを買っても基本的には“宝の持ち腐れ”です。

 また、伝える側のデバイスとイヤフォン側で使えるコーデックが一致している場合でも、意図したコーデックで伝送されない(≒本来の音質で楽しめない)ケースもあります。この辺は、ある種の相性問題でもあるので、販売店に「イヤフォン実機体験コーナー」がある場合は、手持ちのデバイスでつながせてもらって試してみることをお勧めします。

 また、先にBluetoothによる「音の途切れ」の話をしましたが、ワイヤレスイヤフォンでは音声を無線で伝送することに伴う遅延(レイテンシー)も懸念材料です。特にタイミングが“命”な音楽ゲームでは遅延がプレイ感を損なうこともあります。

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