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ワイヤレスイヤフォン主流の今だからこそ、有線イヤフォンのメリットを語りたい

ITmedia Mobile / 2025年1月6日 17時5分

 また、動画を楽しんでいる場合でも、音声の伝送にハイレゾコーデック(LDACなど)を使うと、動画のコマと音に“ズレ”が生じることもあります。純粋に音だけを楽しむ場合は気にならない……と思いきや、ハイレゾコーデックを使うと再生時間やシークバーの表示と、流れる音の“ズレ”が気になってしまう可能性も否定できません。実は私自身、このズレをすごく気にしてしまうのです……。

 一部のAndroid端末では、接続したBluetoothオーディオ機器のコーデックやビットレートを変えることもできます(高度な「開発者オプション」として用意される場合もあります)。ワイヤレスイヤフォンで音楽ゲームをプレイする場合、あるいは映像と音のズレがどうしても気になる場合は、遅延の少ないコーデックに切り替えるか、ビットレートを下げてみることも有効です。

 ちょっと前置きは長くなりましたが、有線イヤフォンはこれらのような遅延とは事実上無縁です。さすがに「遅延ゼロ」は難しいですが、ワイヤレスイヤフォンよりは大幅に抑えられます。

 最近は3.5mmイヤフォン/マイクジャックを備えないスマホ/タブレット(場合によってはノートPCも)が増えており、その場合は原則としてUSB Audio規格に準拠したDAC(デジタル/アナログコンバーター)か、DAC内蔵のUSBイヤフォンを用意する必要があります。「DACを通す分、遅延が出るのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、Bluetoothを含むワイヤレス伝送と比べると遅延は少ないです。

 使うUSB Audioデバイスがハイレゾ音声対応であれば、基本的には遅延を抑えつつハイレゾ再生も可能です。ただし、ハイレゾ音声のデータ量が多いことは有線接続でも同様なので、端末のスペックによってはハイレゾ音声の再生中に音が途切れやすくなるかもしれません。ここは注意が必要です。

●有線イヤフォンは「落としにくい」

 完全ワイヤレスイヤフォンは、耳の穴に“引っかけて”使うタイプが主流です。このような構造の場合、ふとしたタイミングで耳から外れてしまいがちです。外れたことに気が付かず、片方だけ紛失するというケースも珍しくありません。

 “落とし所”が悪かった場合、簡単に拾えないこともあります。例えば列車に乗る際にホームと車両のドアの隙間に落としてしまった場合、最終列車が発車した後でないと捜索してもらえないということもあります(あまりに小さすぎるためです)。

 その点、有線イヤフォンはデバイスとつながってさえいれば、イヤフォンだけを落下させるというリスクがほぼゼロになります。「スマホごと落とせば元も子もない」というご意見もあるでしょうが、イヤフォンの紛失/盗難はある程度防げます。

●有線イヤフォンも捨てたものではない

 完全ワイヤレスイヤフォンは、コードに惑わされることがないという観点で大きなメリットもありますが、その分だけ大きな犠牲も払わねばなりません。

 その点、有線イヤフォンにおける大きな犠牲は「コード(線)にとらわれる」ということぐらいで、得られるメリットも大きいです。完全ワイヤレスイヤフォンを至るところで見かける今だからこそ、有線イヤフォンのメリットも見直してみたいものです。

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