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Xの変貌で“代替テキストSNS”の覇権争いが過熱 「mixi2」がその穴を埋められるか

ITmedia Mobile / 2025年1月14日 10時44分

●Xの変貌によって求められる代替テキストSNS

 mixi2が参戦したテキストSNSの世界は、Xの変貌によって覇権争いが加熱している。

 Twitterがイーロン・マスク氏の買収によってXに変更されたのは、2023年7月のこと。その後、Xで開始された「クリエイター広告収益分配プログラム」により、インプレッション数狙いのアカウントが増殖した。さらにそのポストのリプライにぶら下がって収益を稼ごうとする「インプレゾンビ」が湧いてきた。

 インプレゾンビとバズ狙いのコンテンツにあふれ、「ブロック貫通」(ブロックした相手にもポストを見られる)などの仕様変更に、Xユーザーからは代替アプリの登場を待つ声が高まっている。

 現在、代替の最有力候補は、Instagramなどを運営するMetaのThreadsだろう。

 Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは2024年12月16日、ThreadsのMAU(月間アクティブユーザー数)が3億人、DAU(日間アクティブユーザー数)が1億人を超えたと発表した。現在Threadsを開くと、数多くのユーザーが活発に投稿、コメントし合っている様子が見られる。MetaによるとThreadsの利用が活発な国はインド、日本、台湾などアジア太平洋地域の国々で、日本ではファッション分野での利用が多いとのことだ。

 ThreadsはInstagramアカウントで利用するため、Instagramのコアユーザーである30代~40代女性の投稿が目立つ。Instagramのキラキラした投稿とは異なり、日常の愚痴や不満が多く投稿されることから、「汚いInstagram」と揶揄(やゆ)されたこともある。しかし、スマホでネットを使い始めたような、ごく普通の人達が利用しているからか、Xのような激しいネットバトルにはあまり発展していない。

 また、Threadsはユーザーの収益化を行っていないため、Xにあふれるバズ狙いの投稿やアダルト系投稿は多くない。プラットフォームとしてもアルゴリズムを細かく調整して、ポジティブな場を作ろうとしていると感じる。

 Threadsは10月、Xのトレンドに似た「トレンドランキング」のテストを日本で開始した。Xのよさであるリアルタイム性がThreadsでカバーできるとなれば、Threadsに絞るユーザーも増えそうだ。

 とはいえ、Xのユーザーが一気に去っていくことはないと筆者は考えている。Xのサブスクリプション契約をしているユーザーも多く、企業の公式アカウントも拡散力を目当てにXの利用をやめていない。しばらくはXとThreads、mixi2、そしてTwitter共同創業者のジャック・ドーシー氏が立ち上げたBlueskyなどのテキストSNSを併用していく人が多いのではないだろうか。

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