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Xの変貌で“代替テキストSNS”の覇権争いが過熱 「mixi2」がその穴を埋められるか

ITmedia Mobile / 2025年1月14日 10時44分

●コミュニティを重視するmixi2の今後

 しかし、mixi2のライバルは、XやThreadsよりもFacebookのような強固なコミュニティを持つSNSなのかもしれない。

 実名で利用するFacebookは、リアルな人間関係と直結している。その点を「重い」と感じて避ける人も少なくないが、相互につながった「友達」向けに、安心して自分のプライベートな情報を出しているユーザーが多い。

 実はここ数年、友人との交流を深める「クローズドSNS(閉じたSNS)」へのニーズが高まっている。

 2019年頃に大流行した位置情報共有SNS「Zenly」は、クローズドSNSの走りといえる。お互いに自宅を知っているぐらい仲がいい人同士でつながり、自分の居場所や滞在時間をシェアする。抵抗を感じる大人も多かったが、本当に親しい友人とだけつながるのなら、いつでも会えるという利便性が勝つ。Zenlyのサービス終了に伴い、位置情報共有SNS全体が失速気味となったが、クローズドな交流はこの頃から支持されている。

 友人とリアルを共有するためのSNS「BeReal.」も、クローズドSNSとしての魅力で人気だ。BeRealは、通知が来たら2分以内にインカメラとアウトカメラで撮影して投稿するSNSだ。通知は1日1回、ランダムな時間に送られてくる。投稿しなければ友人の投稿が見られないため、散らかった自室やバイト先の控室、すっぴんの寝起き顔など、普段ならSNSに投稿しない様子を共有する。BeRealの国内の月間利用者数(MAU)は430万人、14歳から27歳の利用者が97%を占めている。スマホネイティブ世代から熱烈に支持されているのだ。

 2024年に入ってから、Instagramも友達との交流を深める新機能を多数リリースしている。ストーリーズだけでなく、フィードやライブ配信でも「親しい友達」限定で公開できるようになった。また、最大60文字という短文をDMの画面などに表示できる「ノート」を、リールやフィードにもつけられるようにし、親しい人と交流しやすい機能もリリースしている。

 「インスタ映え」する投稿を行ってフォロワーを集めることを良しとするのは、もはやインフルエンサーなど一部の人だけだ。多くのユーザーはInstagramでも閉じた仲間と深い交流を楽しんでいる。

 MIXIは、家族共有アルバム「みてね」も提供する企業だ。家族という究極のコミュニティの交流をネットでサポートしている。もちろん、mixiというコミュニケーションサービスを立ち上げ、継続している経験も十分にある。mixi2は他のテキストSNSと比較するよりも、クローズドSNSの1つとして見ていく方が適しているのだろう。

 クローズドSNSは、ユーザー数を急速に増やしにくい一面もある。マネタイズの面では、広告よりもサブスクリプションでの課金が向いているのかもしれない。いずれにしても、mixi2が次の一手をどう打つのか、大きな期待を寄せて注目したい。

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