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「Galaxy S25」シリーズが“Androidを再構築”したといえるワケ GoogleとAI強化も差別化には課題も

ITmedia Mobile / 2025年1月25日 6時5分

 これまでのGeminiはユーザーの質問に対し、回答を返すのが主な機能だった。テキストや画像を読み解き、それに対して文章で答えることはできたが、それ以上先には踏み込めていなかった。スマホの操作はその1つ。Geminiが書いた文章をメッセージとして送るには、結果をコピペして、ユーザー自身がアプリを操作する必要があった。

 これに対し、Galaxy S25シリーズに搭載されるGeminiは、ユーザーの要求に対してアプリをまたがって実行させることが可能になった。例えば、「明日3時にビデオ会議をするのでその予定をカレンダーに入れて、参加者の○○さんにメッセージを送って」と話しかけると、その通りに新規の予定が作成され、メッセージ送信の許可が求められる。ユーザーは、中身を確認し、カレンダー登録やメッセージ送信を許可するボタンをタップするだけだ。

 同じことをこれまでのスマホでやろうとすると、まずカレンダーを立ち上げて、予定を手動で入力するところから始まる。その後、作成した予定から、連絡先を開き、メッセージを送る相手を検索で探した後、本文を書いて送信する流れになる。2つ、3つとアプリを立ち上げ、さまざまな項目を入力する必要があったというわけだ。GeminiがAIエージェントのようにふるまうことで、この煩雑さを解決する。

 新しいGeminiは、ローカルの機能だけでなく、ネット検索とも連動する。試しに筆者は「NTTの決算説明会の予定を調べてカレンダーに登録して」とGeminiに話しかけてみたところ、ネットで公開されている日時が候補に挙がり、カレンダーへの登録を促された。一般的に、上場企業の決算説明会はIR向けのサイトで公開されていることが多いが、それを調べて手動でスケジュールに登録するのは時間と手間がかかる。Geminiが検索結果をアプリに受け渡せることで、その作業を大幅に簡略化できるようになった。

●Gemini Liveも進化、独自機能のAIセレクトでは操作の提案も

 また、対話型のAIである「Gemini Live」も進化し、Galaxy S25シリーズとPixelシリーズで画像や動画に関する解説が可能になる。Unpackedでは、冷蔵庫の中にある食材を写し、それを使って作れる料理をGemini Liveが回答するデモが披露された。レストランのメニューを写し、会話で予算を伝え、その範囲内で注文できる最適な組み合わせを提案するといった使い方も披露された。

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