1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

ガイドライン改正で「1円レンタル」が困難に――携帯電話ショップへの影響は? 店員に聞く実情

ITmedia Mobile / 2025年1月31日 12時5分

 お客さまからは厳しい声も寄せられる一方、同情もされる感じでした。全般的には「あ、また値上げなの?」みたいな反応ですね。どちらにしても、(今回については)別に僕らお店のスタッフが(任意で)値上げをしているわけじゃないのは分かっていらっしゃる人が多いです。

 お客様からは「値上げといっても、いくら上がるの?」という質問も多かったです。以前に「一括0円」がなくなった際にも、ショップやキャリアは「あの手この手」で安く販売できるキャンペーンを繰り出してきたこともあり、そこまでの値上げにならないのではないかと考えるお客さまも少なくないようです。 こういうお客さまは意外と冷静というか、「どうせまた元通りになる!」みたいなことも言っていて、全然買ってくださらないんですよね……。

 「値上げ」を示唆する訴求の効果は、やはり大きかったようだ。駆け込み需要によって、最近は冷え込んでいた携帯電話ショップ/販売コーナーは少し活気づいたともいえる。

 一方で、値上げされると分かっていても、過去にはさまざまな方法で「値下げ」を実施してきた“実績”もあるため、冷静に「どうせ一時的な値上げだろう」と考える人も多かったというのは少し面白い。

●ガイドライン改定後の店舗の様子は?

 では、ガイドラインが改定された2024年12月26日以降の店舗の様子はどうなったのだろうか。聞いてみよう。

 とにかく、価格変更作業が大変でした。会社はもちろん店舗もギリギリまで「25日までの価格」で25日まで売って稼ぎたいという方針だったこともあり、ガイドライン改定後(12月26日)以降の価格が全然示されなかったんですよね……。 ゆえに、改定後の価格が25日の夜遅く、あるいは翌26日の朝早くに提示されて、開店前に価格を変更した掲示を一気に印刷して、差し替えるといった感じです。 お客様の反応は人によってバラバラです。前日までの値段を知らない方も多いので意外と値上がっていても驚かれません。 あとは新機種は値上がったものが多いんですけど、旧機種であれば25日以前と変わらない値段で販売できるものもあるのでパッと見で「特価品がない」ような売場の印象にはなっていないのも我々としては助かった……というのが本音ですね。」

 もちろん、ガイドライン改正前の価格をご存じのお客さまもいらっしゃいます。狙っていた機種の価格が結構変わってしまったというケースもありますが、そういうお客さまは「こんなに値上がるって、分かっていたら教えてほしかった」と言われたりもするんですけど、私たちもギリギリまで知らされていなかったのですよね……。ただただ、「申し訳ございません」としか言えないのは、ちょっともやっとします。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください