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ガイドライン改正で「1円レンタル」が困難に――携帯電話ショップへの影響は? 店員に聞く実情

ITmedia Mobile / 2025年1月31日 12時5分

 ガイドラインの改正後、最初の週末(12月28~29日)は、仕事納め後で家族そろって外出したついでにやってきたというお客さまが多かったです。そこで「この間まで『月々1円』みたいなのあったと思うけど、どこにいったの?」みたいなことは結構言われました。ガイドライン改正前に、値上がりがある旨を伝えてあったお客さまが、年末進行で忙しくて時間が取れず、やっと冬休みに入って来店されて……なんていうことも結構ありました。

 価格変更については、ギリギリまで店頭に具体的な値段が落ちてこないといった“混乱”はあったようだ。

 ただ、本ガイドラインの運用が始まった2019年の電気通信事業法の改正時と比べ、今回の値上げは熱心な報道なども少なかったせいか、そもそも店に足を運んでいる人でもない限り値上げのことを知らない人も多かったようだ。

 以前に比べると「値上がりの影響」というのは少ない――それが販売店の率直な状況、感想といった様子である。

 またその上で、以下のような声もあった。

 「中古価格(買い取り価格)の平均値で残価を設定している」ってことですけど、これがどのくらいの周期で見直されて、店頭の価格に反映されるか分からないんですよね。 現時点で2年後の買取価格が高いと思われている機種に何かあって相場が思い切り下がったとしても、キャリアは残価を“今の”相場で決めて売っているので、結局、その差額は通信料などで補?(ほてん)せざるを得ないはずです。何というのか、「先に値引く」か、「後で補?する」かの違いでしかないように感じて、果たして適切な“値上げ”なのかと疑問が残ります。

 ユーザー間の「不公平さ」をなくすための変更という趣旨は理解はできます。しかし、これで価格や中古(端末の)在庫の流動性ってどれくらい確保されるんでしょうかね。最近だと買いやすい、もっというと「安いから買う」でもないと端末は売れなくなってきているし、そもそも端末価格が全体的に上昇している中で、さらに値上げするって、誰も喜ばないと思うんですよね。

 ガイドラインの改定は、せめて春商戦が終わるまで待ってほしかったと思ってます。意外かもしれませんけど、「来年の春に買い換えるぞ!」と1年かけて買い換えに向けて検討をする人も多いんですよ。ガイドラインが改定された影響で「計画が丸つぶれだ」と思っているお客さまもいるんじゃないでしょうか。

 店員は多くの客と接することが多く、自分自身も「購入者」になり得るなりうる。値上げの趣旨については理解できるが、「今後の買い方」や「買いたい時期に向けた選び方」に対して、不安や不満を抱く――そんな人も多いようだ。

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