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NTT島田社長「われわれの最大のブランドは品質」 ドコモの銀行業参入についても言及

ITmedia Mobile / 2025年2月7日 20時43分

●dカードPLATINUM申込者の6割がeximoポイ活に加入

 ドコモのスマートライフでは、金融・決済事業の同624億円の増加を中心に、全領域で増収。金融・決済取扱高は同14%増の11兆900億円まで伸長。dカード PLATINUMは発行以来好調で、会員数は1月末時点で34.7万を突破した。PLATINUMユーザーはdカード・dカードGOLD利用時の実績よりも21%利用額が増加。マネックス証券のカード積立額も32%増加するなど、利用度が高まっている。

 PLATINUMに申し込む人の6割がeximoポイ活に加入しており、通信のアップセルにもつながっている。コンテンツと連携する「爆アゲ セレクション」に申し込んだ人の方が4.4倍多くeximoに移行するという傾向もあり、ARPU向上につながる施策を今後も強化していく。

 eximoは「期待していた想定を上回って移行していて順調」と島田氏。ahamoもirumoも順調に推移しているという。

 島田氏は、こうした取り組みで「成果は上がってきている」との認識を示し、そのための販促など、コストは増加しているものの、競争激化に対応するために必要な施策も「年度末までしっかりやっていきたい」(島田氏)考えだ。

 ただし、単純な料金の値上げは「競争が激しいので難しい」(島田氏)。どういったユーザーのニーズを踏まえて、どういった料金体系にするか、ユーザーにとっての価値だけでなく、ドコモにとっても一定のコストをカバーできる料金体系が必要との認識だ。

 懸案の通信サービス品質向上では、関東圏(一都三県)の5G基地局でSub6基地局数を1.3倍へと拡大。4G転用の5G基地局数も1.4倍にすることで改善を図る。島田氏は、基地局を増やすこと、エリアチューニングをしっかりきめ細かにやること、パラメーターの制御を適切にすることといった対応が重要だと話す。

 基地局の拡大に向けては、設置場所の地権者との折衝は順調に進んでおり、計画を上回っているとのこと。これから年度末に向けてエリアを拡大していくことで、ネットワーク改善はその後の数字に出てくるとしている。

 「われわれの最大のブランドは品質」と島田氏。無理なスケジュールで進めても失敗するとして、「着実に工程をこなしていく」との構えだ。

●銀行業は「帯に短したすきに長し」 次回の決算までに結論を

 好調の金融・決済事業について問われた島田氏は、「d払いが順調で、dカードもPLATINUMを出して非常に好評。スマートライフでも一番成長している分野なので、さらなる成長にしていきたい」と話した。

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