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“自分で掃除するトイレ”まもなく登場 その仕組みと気になるランニングコストをLIXILに聞いた

ITmedia NEWS / 2024年3月31日 7時0分

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LIXILの“自分で掃除するトイレ”「SATIS X」。仕組みと気になるランニングコストを聞いた

 おっくうになりがちな家事のひとつが、トイレ掃除だ。こまめに掃除していれば清潔な状態を保てるが、ちょっとさぼると汚れがこびりついてしまう。

 このトイレ掃除を回避できるのが、自動洗浄機能を搭載するトイレだ。複数のメーカーから、用を足したあと自動で泡や消毒水で便器を洗ったり、コーティングするなどの自動洗浄機能を搭載する製品が登場している。

 そんな中、注目のトイレが登場した。LIXILが3月に発表し、6月3日に全国で発売する全自動洗浄タンクレストイレ「SATIS X(サティス エックス)」だ。複数の洗浄機能を組み合わせ、目に見えない汚れも落とし、きれいな状態が続くという。さらに洗浄時の水流を見直すために便器の構造から再設計されたというSATIS Xの構造や自動洗浄の仕組みについて、LIXILのトイレ空間商品部で製品を担当する田中英光さんに話を聞いた。

●トイレが自動で能動的に掃除してくれる

 SATIS Xには、大きく分けて4つの洗浄機能がある。それが、「極みトリプル水流」「泡クリーン」「ノズルオートクリーニング(パワフル)」「シャッタークリーニング」と呼ぶ機能だ。

 「極みトリプル水流」は、水を便器の3方向から出してムラなく行き渡らせ、汚れを洗い流す仕組み。通常のトイレは、本体後方の1カ所から水が出て汚れを洗い流すのに対し、SATIS Xでは中央と左右から従来より勢いのある水を出す(後述)。便器自体を開発・製造する同社だから実現できた機能だ。

 そして毎日、サボることなく、自動で便器のお掃除をしてくれるのが「泡クリーン」機能だ。これは深夜などの設定した時間に、洗剤液を便器内に旋回させて広げ、さらに3時間漬け置く機能。この漬け置きによって、水だけでは落しにくい微生物やハウスダストなどの汚れも落とせるという。

 「ノズルオートクリーニング(パワフル)」「シャッタークリーニング」は、トイレの使用後にノズルやノズルシャッターを洗い流す機能だ。4機能すべてが、現在特許出願中だという。

 「今までのトイレの洗浄機能は、汚れがつきにくいであるとか、便座や便器に隙間が空けられるなどで掃除がしやすいというものでした。あくまでも“トイレ掃除は人間がやる”という常識は変わっていなかったのです。その点、SATIS Xは、トイレ掃除そのものを“トイレが自発的に、能動的に、自動で”やってくれます。これまでのトイレとの1番の違いだと考えています」(田中さん)

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