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リコー「GR III」特別仕様モデルは何が変わった? HDFフィルターの写りを検証

ITmedia NEWS / 2024年5月6日 10時20分

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向かって左がGR III HDF。右がGR IIIx HDF。正面から見ても違いはありません(レンズに書いてある焦点距離とレンズの厚みで分かるけど)

 単焦点レンズを搭載したハイエンドのスナップ向けコンパクトカメラの代表といえば、リコーの「GR III」と富士フイルムの「X100VI」である。それが4月の段階でどちらも予約注文も停止するレベルの品不足。そんな中、リコーからGR IIIの特別仕様モデルが発売された。

 HDFフィルターを内蔵した「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」である。大きな違いはそこだけなのだけど、それをGRに入れた、ということ自体に意味があるのだと思う。

●HDFを入れると写りがどう変わる?

 とりあえずGRとはどういうカメラかというところをちょろっと。初代GRはフィルム時代のコンパクトカメラで1996年の「GR1」から始まる。レンズは28mm F2.8……今のGRと同じだ。

 その後、デジタルカメラの時代がやってきて、2005年に初代「GR Digital」が誕生。「GR Digital IV」まで進化したところで、2013年にはセンサーサイズをAPS-Cサイズに大型化して仕切り直した「GR」が誕生。現在のGR IIIは、その3代目に当たる。

 GR IIIとIIIxは搭載するレンズの焦点距離が違う兄弟モデルとなる。GR IIIは、GRシリーズ伝統の35mm判換算で28mm。開放F値はF2.8。フィルム時代から続く広角単焦点カメラだ。

 対してGR IIIxは、GRIIIから登場した35mm版換算で40mm相当のレンズを持つカメラ。35mmと50mmの間を突いてくるという、絶妙なスナップ向き焦点距離である。

 画角の差としてはこんな感じ。

 イメージセンサーは、APS-Cサイズの約2424万画素でボディ内手ブレ補正搭載を搭載している。シャッターはメカシャッターのみで最高で1/4000秒(F2.8時は1/2500秒まで)。

 ISO感度はISO100からISO102400。メカシャッターのみのため、快晴下で開放絞りで撮ろうとすると、露出オーバーになることがままあった。

 そのため、GR III/IIIxではNDフィルターを内蔵。それを塚ってシャッタースピードを落とすことができる。

 そのNDフィルターを外し、代わりにHDFフィルターを搭載した特別モデルが「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」だ。

 HDFフィルターは「Highlight Diffusion Filter」の略。ハイライト部を拡散させてほわっと柔らかい表現にするのが特徴。Fnボタンに割り当てられており、ボタン1つでオンオフできるのがいい。

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