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生成AIでメモアプリが進化? 自分だけのチャットAIが作れる、Google「NotebookLM」を試してみた

ITmedia NEWS / 2024年6月19日 12時7分

 各ソースを展開すると、無事ソースガイドと本文が表示された。URLの場合は一度に1つずつ入力するしかないが、ファイルの場合はマルチ選択ができるので、一度の作業で入力が完了する。読み込ませたソースの内容を解析するまで、数秒だ。

 これでチャットによる質問ができる状態になるが「ノートブック ガイド」という部分をクリックすると、デフォルトで5タイプの生成がプリセットされている。まずはこれから試してみる。

●NotebookLMにチャットで聞いてみる

 「FAQ」は、ソースの内容から自動でFAQを作成してくれる。そもそもFAQとは頻出する疑問に対する回答のはずだが、頻出していない話題に関しても書き出される。要するにソース全体をFAQという記述スタイルでまとめてくれる機能、ということのようだ。

 「Study Guide」は、入力ソースを学習用テキストに見立てて、テスト問題を作成してくれる。その回答例も提示してくれる他、論述問題や用語集も作ってくれる。

 これは学習者が使うというより、大学教員が小テストや単位修得試験問題を作る際のヒントとして使えそうだ。論述問題は、その解答例までは作ってくれないので、問題が妥当かどうかも含め、教員が精査する必要がある。

 「Table of contents」は、入力ソース全体を俯瞰して複数のテーマを設定し、それに対して箇条書きでまとめを作ってくれる機能のようだ。タイトルの後半にハングル文字が混じっているが、これは「分析データ」と書いてある。日本語と韓国語の区別で曖昧な部分があるようだ。

 入力ソース全体のサマリーと構造が分かるので、ソースを読み込む上でのガイドになるだろう。

 「Timeline」は、ソース内で年代を明記して記述した部分をピックアップして、それを時系列でまとめてくれる。ソースの文章を書いたのは筆者自身だが、それぞれのトピックを書いている時には時系列を気にしているわけではないので、こうして歴史順にソートされると、また別の見方を発見することができる。

 また後半部分は「登場人物」として、企業や取材した人物のまとめも作ってくれる。もちろんこれらはあくまでもソース内から読み取れる情報に限られるので、用語集的な網羅性があるわけではない。

 「Briefing Docs」は、入力ソース全体を俯瞰して、論述形式でまとめを作ってくれる。先頭に概要を示し、テーマを設定し、知見、展望の指摘を経て、結論を表示してくれる。膨大な資料をまとめるヒントという点では、役に立ちそうだ。筆者が目を通した限り、間違いではないが、そこから導かれる考察などがあるわけではないので、さすがにこれではレポート試験は合格しないだろう。

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