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生成AIでメモアプリが進化? 自分だけのチャットAIが作れる、Google「NotebookLM」を試してみた

ITmedia NEWS / 2024年6月19日 12時7分

 もちろん従来のAI同様、チャットで質問や指示をすることで、総括を得ることができる。例えば「クラウドベースの編集ワークフローにおける課題とは?」という問いに対しては「技術的な課題」「業界構造・慣習に起因する課題」「その他」の3つに分けてまとめてくれる。

 それぞれのまとめの根拠については、ソースのどの部分を参照したかが分かるようになっている。それらを見比べることで、まとめの妥当性を評価することが可能だ。

 こうした質問に対する回答は、消えてしまわないよう「メモ」という形で保存できる。これはノートブックガイドで示された回答と同じところに保存されるという意味だ。ただしメモに保存すると、ソースへの参照リンクが切れてしまう。一応番号だけは残っているが、リンクしないのでは番号が付いている意味がない。このあたりは改善が必要であろう。

 また、回答から作られたメモは、ユーザーが編集することができない。もし回答に修正を加えたいのであれば、新たに空のメモを作り、その中に回答をコピー&ペーストすれば内容を修正できる他、純粋に自分用のメモとしても活用できる。

 メモページとチャットページは両立できないので、チャットによって得られた回答をまとめていくには、いったんメモに保存しておいて、そこからメモページ内でいじっていくという使い方になるだろう。

●「NotebookLM」をどう使っていくか

 1つのソースには、50万語を含めることができるという。これが文字数のことなのか、あるいは単語のことなのかはよく分からないが、文字数だとしてもかなりの長文が読み込める。

 ただし、ノートブック内に読み込めるソースの数は、どこかに限界があるようだ。どれくらい読み込めるかテストしているうちに、1つのノートブックに56個、54個、40個、34個とどんどん減っていった。翌日にはまた54個までソースが追加できるようになっていた。今のところどういうルールになっているのかは、判然としない。

 今回作成したノートブックは、ソース数で29個、1ソースあたり大体4000字ぐらいなので、12万字ぐらいのデータである。内容も放送とIPというテーマ縛りなので、回答の内容にもブレが少ない。ノートブックに登録するソースは、量的な限界から考えても、何らかのテーマに絞って使うことを想定しているのだろう。

 このノートブックは、他の人を招待できる。メールアドレスで参加を要請することもできるし、リンクを送って参加を呼びかけることもできる。ただ、リンクで共有するなら、ノートブックを「リンクを知っている人は閲覧可」のようなパーミッション変更が必要になると思うのだが、今のところそうした設定機能がないので、リンクを送っただけでは共有できなかった。このあたりはおいおい実装されるのだろう。

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