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ITで仕事は“効率化”したのに、忙しさが減らないのはなぜか考えた

ITmedia NEWS / 2024年7月22日 12時34分

 かといってデータを切り離して管理すると効率が下がるし、セキュリティツールを入れると今度はそのツールの障害でシステムがダウンする可能性もある。効率か安全か。安全に倒しすぎると仕事が進まなくなり、アナログ時代に逆戻りしてしまう。

 ここ10年ほどで急速にIT化・DX化が進み、1人の人や企業がさばける仕事の総量は激増した。だがその分、過程や結果の責任を取らなくてはならない仕事の量も激増した。働く一人一人に余裕ができたかというと、どうも、逆のような気がする。

●AIで仕事「効率化」してみているけれど

 筆者は最近AIを使って仕事を「効率化」しようと試みている。

 調べ物やテープ起こしなどは、以前より短時間でできるようになり、効率化した気がする。とはいえ、AIをみんなが使うようになれば、AIを使った仕事のスピードが当たり前になる。その速度でこなせる仕事量を前提に世の中は回り始め、1人がかかえる仕事の量は増えていくだろう。

 ITを使うことで仕事を効率化し、別の何か……より生産的な活動なり余暇なりを楽しもう、というのが、IT化の理想・建前だったような気がするけれど、効率化によって生産量を増やしても、労働者の仕事の密度がより高まっていくだけで、余裕が増えたりすることはない。

 ……という考え方はあまりにネガティブすぎるだろうか。

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