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テスラオーナーが気になるEV、「ボルボ EX30」試乗レビュー 老舗が作るピュアEVはひと味違った

ITmedia NEWS / 2024年7月27日 11時5分

 音声認識の性能もスマホのそれに準じ、不満に思うことはありませんでした。もちろん、カーナビの目的地設定も可能です。ただ、普段スマホでGoogleマップのナビを使っている人ならご理解いただけると思いますが、裏道の細く攻めたルートを案内をすることもありました。このあたりはTeslaのナビも同様です。

 目的地の名称を発話する際、曖昧な固有名詞を指定した場合も、忖度して、考えられる最適解を示してくれます。さすがGoogleアシスタントです。他にはオーディオの音量制御やエアコンの温度設定なども声で可能でした。

●安全機能と運転支援は使える?

 古くから社是として安全性を第一に考えているメーカーらしくEX30にも安全機能はてんこ盛りです。まさかその1つ1つを試すわけにはいきませんから、詳細は広報の説明資料から抜粋した次図をご確認ください。

 Model 3乗りとして気になるのは、高速道路などでの運転支援機能の性能です。Teslaにはオートパイロット(AP)と呼ばれる運転支援機能が標準で装備されています。EX30にも、アダプティブ・クルーズ・コントロール、パイロット・アシスト(車線維持支援機能)などの運転支援が標準で装備されています。パイロット・アシストは、Teslaで言うところのオートステアリングに分類されるものです。

 結論から言うと、TeslaのオートパイロットとEX30の運転支援は、まったく別の考え方で作られているように感じました。EX30のパイロット・アシストは、直線はもちろん、緩いカーブで車線の中央を維持しようとするのはAPと同じです。

 しかし、その挙動はAPとはかなり異なります。パイロット・アシストがオンであっても、ステアリングを意思を持って軽い力で回すとクルマはその方向に向かって進みます。例えば、横に大型トラックが並んだときなど、車線を維持しつつ、トラックから距離を置きたい場合などに便利です。

 つまり、車線の中央維持はあくまでも「サポート」であり、ドライバーの意思を第一義に尊重し、軽くでもステアリングを回すとパイロット・アシストを維持したまま、進路を変えることができます。

 一方のAPは、車線の中央をかたくなに維持しようとします。そこから進路を変えようとするとハンドルから強い反発を受けます。進路変更するには、相応の力でハンドルを回さなければなりません。そして、APはその瞬間にキャンセルされます。APの方は「速度調整とハンドル操作は任せろ」と言わんばかりの挙動で、より自動運転に近い考え方で作られている印象です。

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