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キヤノンの新しい“2つのハイエンド”は何がすごいのか? 「EOS R1」「EOS R5 Mark II」を見てきた

ITmedia NEWS / 2024年7月28日 17時56分

 AFはどちらもトラッキング性能が向上したほか、人物に関するAFがすごく強化されている。

 ユニークなのは「アクション優先」AF。主要な動きをしたものを優先して合わせにいく機能で、ターゲットはスポーツだ。

 アクション優先をオンにし、対象となる競技を選ぶ。今のところ「サッカーとバスケットボールとバレーボール」だ。ラグビーやアメフトには今のところ未対応。

 多くの人がファインダー内に出たり入ったりする集団球技のため、よりニーズがあるのだ。

 また、登録した人物を優先して追う機能も付いた。これもまたスポーツなど多くの人が同時にファインダーにはいってくるようなとき、撮りたい人物に優先して合わせてくれるもの。

 スポーツ撮影に強いEOS-1という伝統を強化し、より実用的な機能を開発してきたな、と感じる

●AIを駆使した機能にも注目

 さらに、両者共通の強化点として3つ挙げたい。

 1つは「カメラ内アップスケーリング」。

 ディープラーニング技術を使った機能で、撮影した写真に対して、縦横それぞれ2倍のアップスケールができる。高解像の写真を作れるほか、トリミングしてアップスケールすれば、強力なデジタルズームもできる感じか。これはJPEG画像に対してもOk。

 もう1つ、ディープラーニングの応用として、ノイズを抑える「ニューラルネットワークノイズ軽減」も搭載。こちらはRAW現像時に行うものだ。

 どちらも処理に時間はかかるが、より高い画質を得られるわざで、これを「カメラ内」で行えるようにしたのが特徴だ。

 最後は「視線入力AF」。

 EOS R3の同等機能より視線検出の読み出し速度も上がり、メガネをかけたときの検出精度も高くなっているというので、ぜひ試してみたい。

 これでEOS R1/R3/R5 Mark IIと3モデルで視線入力が可能になった

●EOS R1はフラッグシップ機らしい頑丈さ

 EOS R1のデザインはEOS R3を強化した感じだ。

 ただフラッグシップ機らしく、メディアはCFexpress Type-Bのデュアルスロットに(EOS R3はCFexpress Type-BとSDのデュアルだった)。

 EVFの画素数は966万ピクセルに増え、OLEDのサイズも大きくなり、見やすくなった。

 細かいところでは表面のテクスチャパターン。EOS R3のドットパターンから変更された。構えてみると、確かにグリップしやすい。

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