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エアコンが故障? 自分で取り付けOKの「窓用エアコン」という選択肢 近年は静音化でユーザー満足度も向上

ITmedia NEWS / 2024年8月11日 7時0分

●窓用エアコンのデメリット

 窓用エアコンには、いくつかのデメリットがある。その1つがルームエアコンに比べて運転音が大きいこと。これは窓用エアコンが一体型となっていることによるものだ。ルームエアコンでは室外に設置されるコンプレッサーの駆動音や振動が、窓用エアコンでは本体から室内に伝わってしまう。

 ただし近年では、この運転音も大きく改善している。昔のイメージではかなり大きな運転音がしていたイメージだが、特にコロナの冷房専用シリーズでは低振動設計を採用しており、コンプレッサーの回転による振動が低減されている。

 「当社の窓用エアコンでは、コンプレッサーをスムーズに回転させることと防振材などでコンプレッサーの振動を抑えることにより運転中の騒音を低減しています。また運転停止時の“ガタン”というコンプレッサーの停止音も、当社独自の制御で和らげるようにしています」(コロナ)

 このため、ここ数年に利用を開始したユーザーからは、振動や騒音に関する不満もほとんどなかった。「電源を入れたあと、コンプレッサーが回りだすときに、少し音が出るが気にならない程度。振動は全く感じない。コンプレッサー音は思ったよりも静かだった」(ユーザーKさん)

 また、音はするとしながらも、「静粛だとは思いませんが、うるさい!ってことはない」(ユーザーMさん)、「動作音はありますが、連続して使用していると気にならないレベル」(ユーザーOさん)という意見もあった。

 静音性に関しては、ルームエアコンには劣るものの、実用上問題ないレベルに改善されている。

 このほかのデメリットとしては、窓枠の種類や建物の構造によっては取り付けられない場合があること。また本体を大型化できないため、ルームエアコンのようにリビングなどの大きな部屋には対応できない。コロナの窓用エアコンで最も大きな「CW-FA1824R」でも7/8畳(50/60Hz)までの対応となっており、寝室や子ども部屋向きだ。

  消費電力については、かつてはルームエアコンよりも高い点がデメリットとされたが、現在は製品の省電力化が進んでいる。例えば、同じコロナの6畳用で期間消費電力を比較すると、窓用エアコン「CW-FA1624R」が350/400kWh(50/60Hz)、ルームエアコン「RC-2224R」が367/429kWh(同)とほとんど変わらない。これを電気代に換算すると1万850円/1万2400円、1万1377円/1万3299円となり(1kWhを31円で換算)、ほとんど差はないといえる。

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