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なんと11年ぶりの復活 富士フイルムの小型軽量カメラ「X-M5」の素性と狙い

ITmedia NEWS / 2024年10月17日 8時20分

なんと11年ぶりの復活 富士フイルムの小型軽量カメラ「X-M5」の素性と狙い

コンパクトで小型軽量低価格なX-M5が誕生

 年に2回の恒例となった富士フイルムの「X Summit」。毎回、世界の各都市を回って開催されることが多いイベントだけど、今回は2023年に東京の青山にオープンした富士フイルムのデザインセンター「CLAY Studio」で開催された。その配信動画を見ながらつらつらとコメントしてみたい。

●X-Mシリーズが11年ぶりに復活!

 登場した新製品はなんと「X-M5」である。

 思わず「そのシリーズって見たことあるけど、いつだったっけ?」と調べちゃったほど懐かしい名前。初代X-Mである「X-M1」の誕生は2013年。11年前だ。

 初代ミラーレス一眼の「X-Pro1」と、その後に発売されたコンパクトな「X-E1」が2012年で、その次がX-M1だったのである。現在の主力モデル「X-T」より古いのだ。

 当初のXシリーズには、ファインダー部がとんがってる本格派モデルと天面がフラットなコンパクトモデルの2つの流れがあった。

 前者はX-Tシリーズで、現在はX-Hシリーズも加わっている。

 後者はX-Eシリーズ。「X-E4」(2020年)まで出ているが、その後継機は未だ登場せず。

 そして、X-E1からEVFを省き、代わりにモニターをチルト式にした、よりコンパクトで廉価なモデルとして登場したのが「X-M1」だったのだ。

 あれから11年。M2からM4をすっとばし、他のシリーズと世代を合わせたX-M5として復活したのである。

 以上のことから容易に類推できるのは、X-M5はファインダーを持たず、背面モニターのみのコンパクトで価格を抑えたモデルということだ。

 X Summitの発表を見ながらチェックすると、確かにその通りで、非常にコンパクトなモデル。似たデザインのEVFを搭載したX-E4よりひとまわり小さく、9g軽くなっている。

 各社ともミラーレス一眼を主力にしてる昨今であるが、登場当初に人気を博した背面モニターのみのコンパクトなカメラの新製品はとんと出なくなり、出たとしてもソニーの「VLOGCAM」やニコン「Z30」のようにVlog向けモデルという位置づけだった。

 ファインダーを覗く習慣のない(たぶん、今は多くの人がそうだ)人や新しくカメラを使ってみたい人、あるいは携帯性重視のセカンドカメラが欲しい人にとって選択肢が非常に狭まっていたのだ。

 そこに登場したのだからインパクトは大きい。

 見た目的には、X-E4を小さくしてEVFを省いたモデルっぽいが、コンセプトはちょっと違う。むしろ、EVFを省いて四角いデザインにした「X-S20」に「X-T50」の機能を加味した新しいデザインのカメラという方が近そうだ。

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