小さくて廉価で動画もしっかり 富士フイルム「X-M5」は3つの顔を持つカメラだった
ITmedia NEWS / 2024年10月31日 19時20分
電車もオートでちゃんと認識してくれた。レンズはXC 50-210mmの望遠ズームを使用。道外と認識するとシャッタースピードも上がるのがありがたい。
ちなみにISO感度は最高でISO12800。拡張ISO感度としてISO51200まで上げられる。
夜は夜景と認識してくれる。
ただ、エントリーユーザー向けと思うと、ボディ内手ブレ補正が無いのは残念だ。
イメージセンサーは約2610万画素の「X-Trans CMOS 4」。X-S20と同じだ。低価格なカメラとはいえ、ちゃんとX-Trans CMOS 4を積んでくれているのはよい。
●単焦点レンズを付けてスナップを撮りに行く
もう1つの顔は、小型スナップカメラ。セカンドカメラとして、あるいは常時持ち歩くためのカメラとしてサイズといい価格といいちょうどいい。EVFがないのは残念だけど、最近はファインダーがついてても覗かないで背面モニターで撮る人も多いし、コンパクトさ重視の設計としては悪くない。
富士フイルムはいくつかコンパクトで絞りリングを持つ単焦点レンズを持っているのだが、それがX-M5に似合うのである。同社のX100シリーズよりちょっとコンパクトだし、イメージとしてはリコーのGRに近い感じか。
レンズの絞りリングとボディ側の2つのダイヤルを組み合わせれば使い勝手は悪くない。
それらのレンズはレンズ内手ブレ補正を持たないが、シャッタースピードが速めにセットされるようなので、油断しなければ意外に大丈夫である。
ちゃんとセッティングしたい人はPASMの各モードを使う。その場合、被写体検出AFの対象を自分でセットする必要はあるが、まあそれは普通のことだ。
ちょっと面白かったのはケーブルレリーズに対応していること。シャッターボタンの真ん中にネジが切ってあるので試しにつないでみたら、ちゃんと動作しました。X-T5などでは昔から使えたけど、エントリー向けを標榜するX-M5でも生きているとはって感じ。
●実はお手軽動画カメラとしてもめちゃ優秀なのだった
最初に、このカメラには3つの顔がある、てなことを書いたけど、3つめの顔はVLOGカメラ。
富士フイルムが撮影モードダイヤルにVLOGポジションを付けたのはX-S20なのだけど、X-M5はX-S20以上に動画向きなのだ。
EVFがなくてコンパクトだし、なんと長時間撮影用に冷却ファンも装着できる。
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