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Xに広がる“脱出論” 移住先として有力「Bluesky」「Misskey」「Threads」、いちユーザーから見た住み心地

ITmedia NEWS / 2024年11月14日 10時0分

 一方で、若いオタク的なノリがしんどい人には合わないだろう。ビジネスの発信をする人は少なく、自己啓発的な話題もまれで、言論の場として機能しているわけではない。もちろん、他のインスタンスはその限りではないかもしれないが、基本的には素性も知らないオタクと緩い交流を楽しみたい、という動機でSNSをやる人に向いているだろう。ちなみに、いっときはやった与謝野晶子ネタはあまり見なくなった。

参考記事:

Twitterからの移住者か、「Misskey.io」登録者20万人超え 1日で4万人増も一筋縄ではいかず

●Instagramと地続き? 「Threads」の居心地

 ThreadsはMisskeyとは対照的に、ある程度年齢を重ねたネットユーザーの居場所、という感想だ。米Metaが立ち上げたXの対抗サービスで、同社のSNSなどから誘導がかかっていたこともあって、FacebookやInstagramの住人がそのまま住んでいる印象が強い。

 そのためか、流れてくる話題も健康維持や仕事論、旅行、育児、ニュースへのコメント、ライフハックなど、日常会話の延長上にあるものが多い。Facebook・Instagramから受け継いだのか、若い女性の写真を使ったスパムと思しき投稿もそれなりに多い。

 オタクで若者(ギリギリZ世代)の筆者からすると、こういう年齢層や属性の人はこんな考え方や投稿をするんだなあ、と思うが、Misskeyに比べるとやや居づらい。日常的な出来事に関する意見交換の場としてはよさそうだが、明らかに自分と属性の違う人が住んでいる場所なので、コミュニケーションをするにしてもとっつきにくさがある。逆に、普段の居場所がInstagramな人には住みよいのかもしれない。

 ちなみに、Misskeyに比べると企業や組織の公式アカウントは多めだ。ただ、よく知らない飲食店のアカウントや、サービス開始の盛り上がったときに、IDを取るだけ取っておいて放置しているんだろう、というアカウントも散見される。

参考記事:

「Meta AI」のMAUは5億人、「Threads」は2億7500万人──ザッカーバーグCEO

Threadsでのエンゲージメント稼ぎ投稿増加に「制御に取り組み中」と中の人

MetaのThreadsにビジネス向け3つの新機能 100件までの下書きなど

●“すみ分けやすいX”な「Bluesky」

 Blueskyはこれまでに紹介した2サービスの中間という印象だ。ビジネス発信から趣味の投稿、日常会話まで、話題は幅広い。平和なものから論争の火種になりそうなコミュニケーションまで種々だ。

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