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「α1 II」にみる3年半分の進化 高解像とスピードを兼ね備えた新フラグシップ誕生

ITmedia NEWS / 2024年11月21日 17時34分

「α1 II」にみる3年半分の進化 高解像とスピードを兼ね備えた新フラグシップ誕生

「α9 III」と似た新世代ボディの「α1 II」。レンズは「FE 24-70mm F2.8」

 11月19日の午後11時にソニーの「α1 II」が発表され、翌20日に東京ビッグサイトで実機に触れるスペシャルイベントが開催された。ハンズオンで実機に触る機会を得たのでリポートしたい。

 α1 IIとは何か。

 デジタル一眼のトップメーカー3社(ソニー、キヤノン、ニコン)のうち、いち早く「フラッグシップ機」を投入したのがソニーだった。2021年3月発売の「α1」だ。その後、ニコンが「Z9」を、キヤノンが今年になって「EOS R1」を発表し、各社ともミラーレス一眼のフラッグシップ機をラインアップに加えたわけであるが、そうなると、3年半前のα1はいささか古さを感じさせる存在となった。

 特に、今年1月にグローバルシャッター方式のセンサーを搭載し、最新の操作系やAF性能を備えた「α9 III」が登場すると、なおさら比較されがちになる。

 そんな中、登場したのがα1 IIだ。

 簡単にいってしまえば、α1を3年半分進化させ、α9 IIIで採用された新しい機能や操作系を融合させたカメラだ。

 ソニーは、高解像の「α7R V」、スピードのα9 IIIに対し、両方を兼ね備えたのがフラッグシップ機であり、それがα1 IIなのだという。

●3年半分の進化はここにある

 まずはボディ。ボディデザインは最新のα9 IIIをベースにしている。初代α1やα9 IIIと同様、ボディはαらしいコンパクトさで、縦位置グリップはオプションとなるが、α9 III用のものをそのまま使える。

 α1ではチルト式だった背面モニターは、α9 IIIと同じく4軸のチルト+バリアングル式に。

 ボタンやレバーなどの操作系もα9 III準拠で、同じ感覚で操作できる。

 マウントとグリップの間に新設されたC5ボタンもα9 IIIゆずりだ。

 α9 IIIとα1 IIは、併用しても違和感なく使い分けられそうだ(ただし、両方を揃えると200万円コースになるけれども)。

 両者が大きく異なるのはいうまでもなくイメージセンサー。α9 IIIは、約2400万画素のグローバルシャッター方式CMOSセンサーだったのに対し、α1 IIは約5000万画素のローリングシャッター方式積層型CMOSセンサー。

 センサー自体はα1と同じもので、もともと高速読み出しが可能で歪みが非常に少ないセンサーであり、さらに画像処理を進化させて中高感度域のノイズを低減したという。

 α9 IIIに対する強みは「高解像」と、おそらくは高感度時の画もα1 IIの方が画素数が多いにもかかわらず上だろう。

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