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「Xの広告が変になってる」は本当か 流れてきた広告500件を集計して確かめてみた 見えてきた傾向

ITmedia NEWS / 2024年12月3日 11時53分

「Xの広告が変になってる」は本当か 流れてきた広告500件を集計して確かめてみた 見えてきた傾向

 Xが表示する広告の品質が低下しているという声が、11月下旬から相次いでいる。アダルト系の広告や情報商材を宣伝するような広告が増えているとの声が上がっており、一部ユーザーからも反感が強まっている様子だ。記者のアカウントでも、同じタイミングから同様の広告が増えている体感がある。特に、以前は皆無だったアダルト系・情報商材系の広告が急増した感覚があり、正直あまり快適ではない。

 一方で、同僚や知人からは「そうでもない」との声も聞かれる。そこで、記者や知人が使っているいくつかのアカウントで「おすすめ欄」に流れてくる広告が、何を宣伝しているものなのか集計。広告表示の傾向を確認してみた。もちろん個人への最適化の影響も少なからずあるだろうが、集計結果からは一定の傾向が見えてきた。

●3アカウント500件の投稿を集計

 今回の検証では、パーソナライズの影響をできるだけ避けつつ広告の内訳を確認するため、3つのアカウントを使用した。1つ目は20代男性の記者が個人的に使っているアカウント、2つ目は仕事でのやりとりに使っているアカウント、3つ目は知人の20代女性が使っているアカウントだ。

 2つ目まではそれぞれスマートフォンアプリ(iOS)版で流れてきた広告100件とブラウザ版(PCから閲覧)で流れてきた100件、3つ目のアカウントについてはiOS版で流れてきた広告100件の計500件を調査した。3つ目のアカウントをPCで調査しなかったのは、本人の許可が得られなかったためだ。

 1つ目のアカウントは、普段趣味のゲームや作曲、その他“おもしろ系”の投稿を見たり、記事のネタを集めたりするのに使っており、フォローしているアカウントもそれに準ずる。2つ目のアカウントは、外部のライターや知り合いの広報と連絡を取るときなどに使っているもの。特定の投稿を見るためには使っておらず、フォロワーは同僚やIT関連企業の広報、過去に一緒に働いたことがある人などが多い。3つ目のアカウントは、知人の女性が同性の友人などとやりとりするためのアカウントという。

●各条件の集計結果

 各アカウントに出てきた広告の内訳は以下の通りだ。情報商材やアダルト系の広告については太字で表記する。なお、件数が多く内容が膨大なため、結論だけ確認したい場合はサマリーの確認をおすすめする。

個人使用アカウント(アプリ)に出てきた広告

 1つ目のアカウントをiOSアプリから見た場合では、不審なメルマガに誘導するインフルエンサーの広告や、アダルト画像・動画を添えた投稿などが目立った。太字の投稿は全体の4割超で、平和なタイムラインとは言い難い状況だった。

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