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骨伝導と空気振動のハイブリッドは何がいい? クラファン実施中のワイヤレスイヤフォン「EO SPACE」を試す

ITmedia NEWS / 2024年12月21日 18時20分

骨伝導と空気振動のハイブリッドは何がいい? クラファン実施中のワイヤレスイヤフォン「EO SPACE」を試す

FILLTUNEの「EO SPACE」

 コロナ禍以降のビデオ会議ニーズを受け、市場に増えたのが骨伝導タイプのイヤフォンです。そして骨伝導イヤフォンに新しい提案を加えたのが、今回紹介するFILLTUNE(東京都港区)の「EO SPACE」という商品。なんと骨伝導と空気振動(オープンイヤー型)のハイブリッドです。

 現在、GREENでクラウドファンディングを実施している商品ですが、プロジェクトページによるとハイブリッドにした理由は、ずばり“音質の向上”だそうです。でも、これって音漏れしにくい骨伝導のメリットをスポイルしてしまうんじゃ? 支援者には2025年3月以降に届く予定ですが、一足先にお借りして様々なシチュエーションで試してみました。

 EO SPACEの見た目は特徴的で、人によってはファッションアイテムに見えるかもしれません。質感も光沢のある部分とマットな部分にきっちり分かれていて、質のいい仕上げになっています。

 肝心の音質ですが、まさに「骨伝導と空気振動のハイブリッド」という、うたい文句どおりの音がします。高音域や空気感、抜けの良さは空気振動の部分でしっかりカバーしつつ、中低音域の強さはしっかりあって、イコライザーなどで低音をブーストしている音とは違う低音の良さがあります。

 通常のオーディオで例えるなら、サブウーファーのあるシステムと思ってもらっていいと思います。これを実現しているのが、「Virtual 2Way」という1つの振動ユニットから骨伝導と空気振動という2つの方式で音を伝える技術。4Hz~の中低音域は骨伝導で、そこから上の中高音域は空気振動で鳴らしているとのことです。

 EO SPACEのしっかりと低音が出ている感じは、音量を上げすぎたり、イコライザーの設定で低音を強調している設定にしているとEO SPACEの筐体そのものが振動でビリビリするほど。このビリビリは人によっては快不快あると思いますので、ビリビリが苦手な人は音量にご注意ください。というか、そもそもこのEO SPACEは音量を上げて、音圧をあげるみたいな使い方には向いていないのです。

 今回、様々なシチュエーションで試用したのですが、中でも特徴が出たのが家の中。周囲に自分以外の人がいる中で使った時でした。

 室内で常に自分だけは耳に心地いいBGMが流れていて、人の会話も聞こえて、そのまま電話もビデオ会議にも対応できます。これは実に快適でした。

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