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パンイベント中止で被害200万円以上も 出店者「本当に悔しい」「破棄せざるをえない」と強い憤り

ねとらぼ / 2024年5月27日 7時45分

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突如中止になったパンイベント

 日本各地のパンやスイーツが販売されるパンをテーマにしたイベント「パンタスティック!!」が23日、主催者の事業停止により開催中にも関わらず突如中止となった。この週末、商品のパンをすでに納入していた各地の出店者は回収などその対応に追われた。

 イベントを主催する「ローカルズオンリー」はInstagramで「事業等に関する事業継続の途を模索しておりましたところ、今後の事業継続が困難な見通し」となったと一方的に報告。「速やかに破産手続開始申立ての手続をとる予定とし、一切の事業を停止することといたしました」と投稿したのち更新が途絶えた。

 同社は2007年に広島県呉市で創業。セレクトショップなどのほかに、飲食事業なども展開。「パンタスティック!!」はパンをテーマに2015年に広島で初開催したのち、全国各地で行われるまで拡大した。5月17日から広島PARCOで開催中だったイベントは期間中にも関わらず突如中止に、23日から調布PARCOで予定していたイベントも開催初日に中止となった。

●被害額は売上だけで200万円を超える

 パンを納品していた全国の出店店舗は中止そのものが寝耳に水だった。3年前から同イベントに出店していた「株式会社 結び」の田中裕士代表取締役は、会場となったPARCOのSNSの告知を見て初めて中止を知った。

 「1カ月以上前から怪しんではいました。4月の静岡パルコや1月のオリナス錦糸町でのイベントの売上が振り込まれていなくて。連絡しても『経理に確認します』とか『代表に任せている』とか、とにかく埒があかない。長年の付き合いもあるし信頼もしていたけど、それで振込がなければ6月以降はいったん辞めさせていただきますと伝えたところでした。中止を発表する1日前にもパルコ側にも伝えると連絡してました。そしていきなりの中止です」(田中代表取締役)

 ローカルズオンリーの担当者に連絡しても電話は出ず、担当者のLINEも既読すらつかないという。振り込まれていない前回分の売上含めて、被害額は200万円を超えるという。「(売上が)返ってこないんじゃないかと……本当に悔しい」

 広島PARCOの分の商品は当日引き取り、SNSや中止を知って駆け付けたファンのおかげでなんとか納品分は販売することができたが、調布PARCO分が届いたのは26日になってからだった。賞味期限もあり、破棄せざるをえなかった商品もあった。「自分のところはお客さんがわざわざ買いに来てくれて、なんとかなったところはある。皆さんに支えてもらいました。最悪な事件だけど、人のやさしさに触れられたのは本当にありがたかった。でも、全国の出店者の中には処分せざるをえなかったところが山ほどある」と、被害がどれほど拡大するのかと想像できないと苦しい胸の内を明かしてくれた。

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