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「わんだふるぷりきゅあ!」“肉弾戦なし”でも売上好調 新変身アイテムは「キッズコスメ」で展開

ねとらぼ / 2024年5月30日 18時5分

●バンダイナムコのトイホビーは昨年同様

 さらに、バンダイナムコHDの決算の数字を見てみると、2024年4Q(1~3月)のプリキュアのトイホビー売上は21億円。

 これは「昨年同期と全く同じ数字」となっています。上がっているわけではないけど、下がっているわけでもない。むしろ昨年がプリキュア20周年で大きく盛り上がっていたことを考えると、昨年と同じ数字というのは大健闘の部類だと思われます。

 プリキュアが「戦わない」ことは、玩具や関連商品を含めたトイホビーの売上に大きな影響がなかったことがうかがえます。

●東映アニメ国内版権は昨対131%と絶好調

 一方、同じく5月に発表された東映アニメーションの決算数値では、プリキュアの2024年4Q(1~3月)の「国内版権売上」は2億2500万円でした。これは昨年同期の1億7200万円から131%と大幅なアップとなっています。

 「国内版権売上」が好調、ということはキャラクターグッズなどの関連商品が好調であることもうかがえます。

 このように、バンダイナムコおよび東映アニメの数字から見ると、プリキュアに「肉弾戦」「格闘」がないことは、玩具の売上に大きな影響が出ないばかりか、むしろ「キャラクター商品」の売上に貢献している傾向もうかがえます。

 それを裏付けるかのように玩具業界誌でも、わんぷりは「キャラクター自体の人気が高いこと」が報じられています。

・一方で2月にスタートしたプリキュアは初動の好調が継続している。玩具だけでなくステーショナリー関連も好調なことから、キャラクター自体の人気の高さがうかがえる。

『月刊トイジャーナル2024年4月号』(東京玩具人形協同協会)P68

 挑戦的かと思われた、わんぷりの「肉弾戦を描かない」という作風は、開始3カ月の数字を見る限りは成功を納めているようです(子どもたちは「プリキュアになりたい」のであって「戦いたい」わけではないということなのでしょうか)。

●「キュアニャミー」「キュアリリアン」の変身アイテムはキッズコスメ

 さらに、わんぷり玩具のチャレンジングな姿勢は続きます。

 この先、「キュアニャミー」「キュアリリアン」が仲間になるのですが、その変身アイテム「シャイニーキャッツパクト」が「Pretty Holic(プリティホリック)」で展開されました(※プリティホリックは2021年から展開しているプリキュアの新ブランドで、最初は「キッズコスメ」が発売され大好評を博し、以降シリーズの更新とともに「お菓子」や「ステーショナリー」にも幅を広げて展開しています)。

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