1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ネットトレンド

お約束を逆手に取った良作「学園アイドルマスター」レビュー 下手な歌が成長していく前代未聞システム

ねとらぼ / 2024年6月2日 20時0分

 ただし、これらの内容をチュートリアルとして丁寧に教えてくれるかというと、そんなことはありません。逆に「まあいいからとりあえず1回やってみなさい」とばかりに3人のうちから1人を選んで1回育成する流れ。その時点では上記のような細かいカードの説明などはなく、ひとまずカードを使ってパラメータを増やして、というシンプルな進め方でサクッと終了します。その後SSRアイドルを1人選べるので、そこからが本格スタートです。

 その後も最初は適当にやっていてもなんとかなるのですが、アイドルにあった育成方法を考え、カードの使い方やパラメータの成長方法を考えていかないといけなくなってきます。そのため、何度も何度もアイドルを育成するのが前提のゲームになっています。

 そうして何度もアイドルを育成するうちにプロデューサーである自分のレベルも上がったり、良いカードが手に入ったりといろいろな要素が解放され、育成がやりやすくなっていきます。逆に言うと最初の時点ではデイリーを終わらせることすらできないほどに要素が解放されていません。また、初期の周回は短いのですが、じわじわと1回あたりのプレイ時間が長くなっているような気はします。

 そんな周回プレイを「ダルい」と思わされずに繰り返してしまうのは、目標設定の段階がうまく設定されていることに加え、何よりキャラクターやシナリオの魅力が大きいと思います。

 今までのアイドルマスターであれば「元気で明るい子」「クールな一匹狼でなつくまで時間がかかる子」「みんなのムードメーカー」みたいな感じのメイン3人組だったのですが、今回は「高飛車で闘争心旺盛だけどおだてられやすい子」「口調はキツいが内面は弱すぎるを通り越している子」「お金のためにアイドルを目指すけど妙に自己評価が低い子」というある意味王道からはみ出したアイドルばかり。今回はいろいろな意味で今までのお約束を逆手に取った部分がうまく機能しています。

 さらに、育成目標をクリアしていくとこの3人が絡む「初星コミュ」の閲覧が可能になり、個性と個性のぶつかり合いを通り越したような激突っぷりが堪能できます。この「初星コミュ」は動画も公開されているのですが、できれば育成しながら見ていただければキャラクターの理解が深まることと思います。この3人にそれぞれ未実装のライバルキャラクターが存在しており、今後のストーリー展開でその辺りがどう掘り下げられるのかも楽しみなところ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください