一度植えたら、自動で増殖&毎年収穫を目指せる野菜5種とは? 自然農のエキスパートが伝授する方法に反響
ねとらぼ / 2024年7月8日 9時0分
生命力のある大根を残しておくと花が咲き種を落とす
一度植えたらほぼ自動的に、毎年の収穫を目指せる作物とは……? 手間なく家庭菜園を楽しめる、便利な作物を5種紹介する動画がYouTubeに投稿されました。
●こぼれ種栽培の魅力
動画を投稿したのは、有機農家の家庭に生まれ、現在は“暮らしの畑屋”として畑づくりの楽しさを伝えている、そーやんさんのYouTubeチャンネル「畑は小さな大自然 そーやん」。
今回は、一度植えたら、あとは自動的に毎年の収穫を目指せる作物を紹介。そーやんさんの畑で特に安定して収穫できているものを5種選んでいます。
まずは大根。育った大根の中で特に生命力があるものを残しておくと花が付いて4~5月くらいに種が落ちます。これを“こぼれ種”といい、発芽時期に雑草を刈ると芽が育っていき新たに大根ができます。ただし、春に種をまく品種では種ができない場合があるので、秋にまく品種を選ぶようにします。
そーやんさんはこうしたこぼれ種で野菜を育てるスペースを設けているとのこと。こぼれ種栽培では近縁種の花粉を受粉してしまう“交雑”に注意が必要ですが、大根ではその心配が少ないそうです。
大根の違う品種同士で交雑することはありますが、大根ができることには違いないので家庭菜園なら問題ありません。なお、そーやんさんの畑では美濃早生大根と横川大根を栽培しています。
●密集しないように間引きが必要なことも
次に紹介するのが「こぶ高菜」という長崎県雲仙地方の野菜です。そーやんさんによると普通の高菜よりもおいしくサラダにもいいとのこと。
こぶ高菜は他のアブラナ科野菜とは交雑しない作物なので、これもこぼれ種栽培に向いています。ただし、こぼれ種栽培では密集して種がまかれるので、一部の種を別の場所にまいたり間引いたりしないと個々の株が弱ってしまいます。この点には注意が必要です。
身近な野菜であるニラもまた“自動化”しやすい作物です。ニラは一度植えると株が増えていくので、株分けして別のところに植えることでどんどん増やせます。
栽培しやすく強い作物ですが赤さび病(さび色の斑点ができる)になりやすいので、その場合は葉を切って風通しをよくして新しいキレイな葉を出させると、また収穫できるようになります。
なお、ニラと似た葉を持つスイセンは有毒なので、収穫時にはその混入の可能性を念頭に置いてよく確認するよう心がけましょう。
●落花生もおすすめ
関東地方の伝統野菜「のらぼう菜」は花芽の部分をつんで食べる野菜。これも交雑しにくいので“自動化”に適しており、種取りもしやすいそうです。
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