1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ネットトレンド

交わるのは“傘と傘立て” コミックシーモアが仕掛ける異色のBL漫画『放課後水入らず』、担当者に狙いを聞いた

ねとらぼ / 2024年8月7日 18時5分

―― 漫画を担当したあぶく先生も「最初話を伺ったときに困惑した」「わたしは騙されているのかも」とおっしゃっていたようですが、あぶく先生に依頼した理由を教えてください。

担当者 あぶく先生は、もともと「コミックシーモア」内でも実績も人気もある方でしたので、今回ご連絡させていただきました。普段は獣人ものといわれるジャンルを描いているので、傘と傘立てもいけるのでは? と思ってのお声がけでしたが、実は最初この尖った企画をそもそも理解してくれるかどうかという心配もありました。しかし、すぐに理解していただき、とっても面白いと言っていただけました。

―― どのようにキャラクター設定やストーリーを考えていったのでしょうか。

担当者 傘で代用するということ自体がかなりシュールなので、話の筋は王道が良いのではと考えていました。実はもともとプロットは2案あり、ひとつは今回のスポ根もので水泳部の先輩後輩もの、もうひとつは親友同士で雨宿りしているところから告白される学園ものというものでどちらも甲乙付けがたかったのですが、お打ち合わせ時に先生から「水泳部の方は見えました」と言っていただけたので、そちらで決定しました。

 その上で、BLあるある――どっちが先輩で後輩なのか、どっちが攻めで受けなのか、というところは意識して作っていきました。今回の企画の趣旨的にも先ほどの設定の話通り、王道のシンプルで伝わりやすいものが良いと思っていたので、万人のBL好きに受けるか、みたいなことは強く意識していました。

 弊社のBLをメインで扱っている部署にも事前に聞いていたのですが、みんなに「素晴らしい!」と太鼓判を押してもらった、良い設定、良いストーリーになったと思います。

●セクシーだけどエロすぎない

―― 企画を進める上で大切にしたことや気を付けたことや、やらないと決めていたことはありますか?

担当者 シンプルで伝わりやすいものにするということ、そして、初心者の方に読んでもらうことを前提にしていたのでエロすぎないものにするというのは気を付けていました。

 最初にいただいたあぶく先生のネームでは画力がすごすぎて逆に18禁見えしてしまうということもあり……擬音や描写はソフトなものに変更いただきました。擬音は、あくまでも傘と傘立てでも成立するものにしたことで、セクシーには見えるけれどもエロすぎないものになったかなと思っています。

―― 担当者として、一番気に入っているシーンを教えてください!

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください