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「映画わんだふるぷりきゅあ!」で色濃く描かれた“ペットと飼い主の関係性”

ねとらぼ / 2024年9月26日 18時5分

●公開と同時に解禁された「悟、大福の変身」

 さらに本映画のサプライズとなったのが、アニメ本編ではしゃべらなかったウサギの「大福」が人間体になったことです(声優が中村悠一さんなのもサプライズでした)。

 そしてプリキュアをサポートする男の子・兎山悟くんとともに2人で「変身」して、わんぷり組を助ける展開も胸アツです。

 ちなみに公式では変身後も2人は「プリキュア」とは呼ばれずに、あくまで「変身した姿」という呼称となっています。(今のところ)変身した彼らはプリキュアという扱いではないようです。

●前半戦は楽しいシーンが連続

 この映画、ゲーム内を舞台にした前半戦は、とにかく「楽しい」シーンが連続します。

 3DCGで描かれたゲームの世界で、二足歩行のこむぎやユキがダンスにゲームに大活躍。タヌキ軍団たちの楽しい絵やギャグシーンも豊富にあります。

 子どもたちが「フレンドリング」を光らせる場面も分かりやすく誘導されており、映画館では子どもたちが元気にリングを光らせていました。

 とにかく子どもたちが楽しく見られる映画となっています(ただ、横浜みなとみらいを舞台にした後半戦は、ほんの少しだけ怖い展開も見られます)。

●「いっしょにおばあちゃんになる」

 さて。

 そんなギャグ満載、ゲームにダンスと楽しい映像がいっぱいで、お子様向けに特化した映画かと思われた「映画わんぷり」ですが、中盤のあるシーンで、この映画で一番「クリティカル」な言葉が、こむぎちゃんより発せられます。

 自分はこのシーンで、虹の橋を渡ってしまったかつての飼い犬のことを思い出し不覚にも泣いてしまいました。

 こむぎ役の声優・長縄まりあさんもインタビュー動画内で「注目してほしいセリフ」に挙げている(ので言及しても大丈夫だと思われますが)、この場面。

 中盤、閉じ込められたバグの世界から脱出するため一人ぼっちになってしまったこむぎは走ります。

 時が止まったバグの世界。

 「ゲームの中なら歳も取らないし、ずっと一緒にいられる」というムジナの甘い言葉。

 しかし、こむぎはそれを拒否します。

 「もっともっといろはのことを好きになりたい」

 「こむぎは一緒におばあちゃんになるんだワン」

 こむぎは「時間が止まった世界」でいろはと過ごすことを否定し、「時間が進む世界」で大好きないろはとたくさんの思い出を作り「いっしょにおばあちゃんになる」道を選ぶのです。

 このシーンは「映画わんぷり」を象徴する場面だと思います。

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