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セーラームーンの衣装を200着以上制作 コスプレ歴26年の“ストイックなオタク”を直撃 「セーラームーン研究家という表現が近い」

ねとらぼ / 2024年9月30日 12時0分

うさこさん コスプレの衣装製作で特に意識しているのは、2次元を3次元にしたときの矛盾点をどうやって穴埋めするかです。

 人間には厚みがあり、手足の長さも腰の位置も2次元のキャラとは違います。衣装の構造に関しても、そのまま再現することは難しい時もあります。いかに自然に3次元に存在しているように立体的に仕上げるかが、制作においての醍醐味だなと思います。

 衣装の色味や質感なども一枚のイラストから分析して生地を探しに行きます。原作者の武内直子先生の戦士服の上品な艶感を出せる種類のサテンを探し回ったり、色に関してはイメージ通りの物が見つからない場合は、生地を家で煮て染めることもあります。色味の立体感を出すために、絵の具の色を混ぜる感覚で二種類の生地を重ねてみたりもします。

 そうやって足し続けていくと、どこもかしこもゴテゴテしいものになってしまうので、引き算もするように心掛けています。際立たせたい部分と抑える部分を調整し、全体のバランスを整えていきます。

―― コスプレイヤーとして、撮影などでこだわりはありますか?

うさこさん コスプレの作品作りの面白いところは、一人では作れない部分だなと思っています。

 モデルの衣装とポージングで表現するキャラの解釈に、カメラマンさんのライティングや構図の撮り方などの解釈が足され作品が出来上がっていく様子はまさに、色んな人の仕事が積み上がり仕上がっていくアニメ制作現場のようでとてもたぎります。

 完成度の高い作品を仕上げるために自分にできることは、被写体として隙のない素材を提供することだと思っています。そのためには日頃からキャラ分析はもちろん、ポージングのイメトレも大事になってきます。しなやかなセーラー戦士のポージングを表現するためにジムでストレッチを欠かさず続け体の柔軟性をキープしたり、背筋を鍛える筋トレをしたりもしています。

 撮影当日も、カメラを向けられている時は360度どこから撮られてもキャラであるよう常に意識し集中しています。ガレージキットのような切り取られた躍動感のあるポージングが好きなので、大抵髪の毛を飛ばしたりスカートを投げたり、ジャンプしたりくるくる回ったりしています。お気に入りの一枚が撮れるまで粘り、何度もチャレンジしてこれだ!という一枚が撮れた時の達成感と満足感はたまりません。

―― ご自身でセーラームーンを表現し続けているうさこさんですが、“セーラームーンを推すこと”はどんな意味がありますか?

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