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腹の中まで真っ黒な“謎の深海魚”を捕獲→食べてみた “衝撃的な食レポ”に「学びがあるのにめちゃめちゃ面白い」

ねとらぼ / 2024年12月3日 20時0分

 一通り説明をした後におなかを開け、出てきた胃袋を開けてみると……中から深海魚の1種である、ハダカイワシの仲間が出てきました。ハダカイワシは捕食者から身を守るために、おなか側に発光器を持っている魚なのだそうです。

 続いて内臓を取り除いたクロシビカマスのおなかの中を見てみると、驚くほど真っ黒でした。色素を作るのにもコストがかかることを考えると、何か特別な理由がなければ、おなかに色をつけるはずがありません。ではなぜ、クロシビカマスのおなかの中は黒いのでしょうか。

 その理由は、クロシビカマスが食べるものにあるといいます。深海生物の多くは何らかの形で発光するといわれていて、クロシビカマスもハダカイワシやホタルイカなどの発光する生物を食べることが多いのだそうです。

 食べた生き物がおなかの中で発光してしまうと、光が外に漏れ外敵に見つかりやすくなってしまいます。そのため、おなかの中を黒く染めて暗幕を作っているそうです。なんとも不思議で面白いですね。

 その後クロシビカマスを3枚におろすと、身はとてもキレイな白身でした。平坂さんによるとクロシビカマスはどう料理してもおいしいけれど、おすすめは生食とのこと。しかしとても小骨が多いため、刺身ではなく“なめろう”にするのがおすすめだそうです。

 しっぽ側から頭側に向けてスプーンを動かしてみると、身がキレイに取れていきます。そして身が取れてくると、大きな骨が出てきました。普段目にする魚とはまた違った骨の入り方です。

 削ぎ取った身と薬味、みそを合わせて包丁でたたき、粘り気が出てまとまってきたら「クロシビカマスのなめろう」の完成です。今回はなめろうにしましたが、塩焼きにしてもおいしいそうですよ。

 これが食べたかったと語りつつ、なめろうを口にすると……平坂さんの表情から、とてつもなくおいしいことが伝わってきます。そのお味は肉のうまみが強くて油の豊かなコクがあり、油っこいけれどくどくないという、すばらしいバランスなのだとか。

 キンメダイ漁などの深海漁をする地域ではクロシビカマスが一緒に獲れることがあり、お店でも出てくることがあるそうです。普通に釣りをしていて釣れることはあまりないけれど、市場でもたまに並んでいるため、クロシビカマスを手にする機会があればぜひ食べてみてほしいと語る平坂さんなのでした。

 平坂さんにしては珍しく、平和かつおいしいだけで終了した今回の動画。しかしいずれ公開する予定だという真っ白な魚・バラムツの回ではいつも通り(?)、苦しみの表情を浮かべる平坂さんが見られる……かもしれません。

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