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「今年の漢字」発表はいよいよ明日! “選定方法や理由”“テレビ中継の裏側”など気になるギモンを運営に聞いた

ねとらぼ / 2024年12月11日 8時0分

「今年の漢字」発表はいよいよ明日! “選定方法や理由”“テレビ中継の裏側”など気になるギモンを運営に聞いた

2023年の第29回の写真。増税や定額減税が話題となったことから「税」の字が選ばれました

 12月の風物詩として知られる「今年の漢字」(※)。その決め方や知られざる歴史を、日本漢字能力検定協会に聞いてみました。

※「今年の漢字」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の登録商標です

―― 最初に、「今年の漢字」の企画を始めたきっかけを教えてください。

日本漢字能力検定協会(以下、漢検): 「今年の漢字」は1995年に開始しました。「今年の漢字」を発案したのは、現在漢字ミュージアムの参与である大野博史です。ネット上では、通称「墨爺(すみじい)」とよばれています(笑)。

―― 墨爺! 「今年の漢字」を発表するとき、大きな筆に墨をつけているあの人ですね

漢検: 漢検は1992年に文部省(現:文部科学省)より財団法人として認可されたばかりで、まだ知名度は高くありませんでした。大野は「漢検のことを知ってもらおう」と学校訪問をしていましたが門前払いされることも多く、悩んでいました。

 そんなときに考えたのが「きょうの漢字」という企画でした。当時協会のオフィスが入っていたビル(阪急桂駅近く)から垂れ幕を下げることで、電車の車内から見てもらおうと考えたのです。

 しかし「きょうの漢字」では誰が漢字を選ぶのか、選んだ理由はどうするのかと行き詰ってしまいます。その後、知り合いの助言から生まれたのが「今年の漢字」でした。1年の世相を漢字一字で表現してもらい、全国から募ることにしたことで「今年の漢字」は始まりました。

―― 「今年の漢字」はどのようにして決まるのでしょうか

漢検: 「今年の漢字」は一般募集で決まります。全国のみなさまから応募いただいた漢字の中から、応募数の多かった上位20位までの漢字を発表しています。また、応募数が1番多かった漢字は、清水寺にて発表しています。

 応募はWebサイトや全国の学校、商業施設などに設置する応募箱から可能です。応募箱の設置先も毎年募集しています。

―― さきほど話題に出てきましたが、「今年の漢字」といえば清水寺での発表ですよね。そもそもなぜ清水寺の貫主(大寺院の住職)に字を発表してもらうことになったのでしょうか

漢検: 「今年の漢字」発起人の大野が、発表する舞台を考えた際、清水の舞台から飛び降りる気持ちで清水寺に飛び込みで訪問しました。その際、偶然居合わせた執事長が熱心に話を聞き、「おもしろい、やりましょう」と言ってくださり決まりました。

―― 漢字の発表の瞬間は、よくテレビでも中継されています。このとき、テレビに映らない部分では、どんなことが行われているのでしょうか

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