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ブリーダーに何度も産まされ歩くことさえ許されなかった母猫たち、初めて日の光を浴びて思わず…… 涙こぼれる行動に「心が痛い」「動物は物じゃない」

ねとらぼ / 2024年12月22日 22時30分

ブリーダーに何度も産まされ歩くことさえ許されなかった母猫たち、初めて日の光を浴びて思わず…… 涙こぼれる行動に「心が痛い」「動物は物じゃない」

廃業したブリーダーの元にいた猫たち

 廃業したブリーダーからレスキューされ、日光浴をはじめとした“生まれて初めてのこと”を体験する母猫たちの姿がYouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」に投稿されました。動画は記事執筆時点で18万回以上再生され、「心が痛い」「動物は物じゃない」などの声が寄せられています。

 投稿者さんは、家族ぐるみで犬猫の預かり、保護、TNR(※)に取り組み、その様子を同チャンネルで公開しています。以前は群れからはぐれ保護された、野犬子犬の幸せなビフォーアフターが注目を集めました。今回は廃業したブリーダーからレスキューされ、ありとあらゆる“生まれてはじめてのこと”に興味津々な母猫たちの姿を紹介します。

※TNR……Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉。捕獲器などで野良猫を捕獲(Trap)し、避妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)こと

 ある日、投稿者さんのもとに野良猫の保護活動をしている仲間から緊急のお願いが入りました。話を聞いてみると、SNSに匿名の方から「助けてあげてほしい」という言葉と、現場の住所だけが送られてきたといいます。その住所に向かってみると、そこには廃業したブリーダー宅、猫の繁殖場があったのだそうです。

 繁殖場の母猫たちは、金属製のケージに1匹ずつ入れられ、30匹以上が積み上げられていたといいます。ケージ内にはトイレも水もおもちゃもなく、ふん尿で汚れきった劣悪な環境。母猫たちの唯一の楽しみは、目の前を通るハエやゴキブリを眺めることだけ……。しかも廃業したからこの環境になったわけではなく、これが繁殖場の日常だったようです。

 何度も子どもを産まされ、子どもを産むための道具として扱われていた猫たちを救い出したい――。投稿者さんはそんな思いで、猫たちが預かりボランティアさん宅に行くまでの一時預かりを申し出ます。第一陣として引き出した8匹の猫たちはすぐにシャンプーをしましたが、1回のシャンプーでは染み付いたにおいが取れなかったそうです。

 母猫たちをレスキューした次の日、様子を見に行くと……。そこにはずっとケージの中で生きてきて、誰かに教われる機会もなかったはずなのに、爪とぎをしたり、トイレを使ったりする猫たちの姿がありました。

 繁殖場にいる間、猫たちはずっと金網の上で排せつをしていたそうです。生まれてから今までずっとそんな環境だったにもかかわらず、自然とトイレが使える子がいることに驚きが隠せません。今はまだ床や爪とぎの上で排せつしてしまう子も多いとのことですが、そのうちトイレで排せつできるようになることでしょう。

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