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キーボード好きは国境を越える 台北でディープなショップはここだった!

ITmedia PC USER / 2024年6月18日 12時5分

店員さん:「ああ、それならいいのがあるよ。これでどう?」

私:「これ、全部Cherry MX2Aの静音赤軸?」

店員さん:「そう、たたいてみなよ! 昔のSILENT REDのもあるよ!」

 そう、光華商場や三創數位生活園區では展示されているだけだったり、購入できても種類が少なかったりしたキースイッチが、山盛りで我々を待っていました。いや、台北で見つけたキーボードの沼がここにありました。

●物欲は中途半端に発散! まだまだ続くキーボードの沼

 後は、たまりにたまった物欲を放出するだけです! 

私:「これ、在庫あります?」

店員さん:「うん、ちょっと待ってね」

 さぁ、財布のひもは全開だ!(大げさ)とばかりに訪ねる私に、雑多なモノに囲まれた店内を、テキパキと探す店員さん。しかし、返ってきた答えは非情でした。

店員さん:「ごめんね。今、売り切れてるよ」

 がくぜんとする私ですが、ここですぐ諦めては店員さんの名が廃ります。

店員さん:「似たようなスイッチがあるから、試してみなよ!」

 そう、代替キースイッチの提案です。しかも1つではなく複数あるから困りもの。店の奥に設置された“リーサルウェポン”に案内されたのです。そこには、異なるキースイッチを装着した状態のトランスルーセントなキーボードが鎮座しています。

店員さん:「この辺りが、Youの好きなキーだからたたいてみて!」

 おもむろに指さされたのは、テンキー部分に相当する箇所でした。このあたりが赤軸/静音赤軸に近いスイッチのようです。こうなると、もう信じられるのは自分の感覚だけです。フォースを頼りに、1キー1キー無心でたたくしかありません。

 そして、運よく(運悪く?)見つけてしまったのです。

私:「これ、このスイッチをください!」

店員さん:「大丈夫、そのスイッチなら在庫はあるよ。何個欲しい?」

私:「1キーいくらです?」

店員さん:(少しためらいながら)「ちょっと高いね。100円超えるよ」

 そう、そこで私はひよってしまったのです。

 手持ちのキーボードのスイッチを総入れ替えするなら、70個は必要なのですが、普段たたき慣れていないTTC製のキースイッチだったこともあり、うっかり

私:「20個ください……」

 とつぶやいてしまったのです。

 私が訪れたのは夕方の通勤時間帯でしたが、店内には会社帰りと思われる若い男性がひっきりなしに出入りしていました。用が済んだ(購入が終わった)客は相手をしないのは万国共通です。次から次へ質問にマルチリンガルでテキパキと対応する店員さんに、感謝をしつつ店を後にしました。

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