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忙しい教職員をサポートするソリューションにも熱い展示が見られた「NEW EDUCATION EXPO 2024」レポート

ITmedia PC USER / 2024年6月20日 12時0分

 デモ端末を見ると、はるか昔に見たことがあるようなドリルの紙面がそのままディスプレイ上に再現されていた。習得したい漢字とその書き順が表示されており、スタイラスペンを使って手本に沿って書き込む。「書き順」の欄でわざと誤った書き順を試してみると、形は合っているが書き順が異なるということで、採点は「三角」となった。さらに正しい書き順の隣に自分の書き順が動画で表示された。なるほど、これなら正しい書き方を身につけられそうだ。

 テスト形式で表示する機能も用意されており、こちらもあえて正解ではない漢字を書き込んだところ、正しい漢字を書き順と共に示しつつ、自分の書いたものも隣に表示され──まるで“個別指導”を受けているような気持ちになった。子供の頃にこれがあれば……と思わずにいられなかったのは言うまでもない。

●こだわりの教材を配信──MetaMoJi

 手書きといえば、MetaMoJiの存在を抜きに語ることはできない。

 「MetaMoJi ClassRoom」は、教師が配布した教材を配信し、それに児童・生徒が書き込める学習支援アプリだ。アプリといっても、GIGAスクール構想要件を満たすWebブラウザ上で機能する。書き込んでいる様子は、教師側の端末でリアルタイムに確認できる。進ちょく度合いによっては遅れている児童・生徒のそばへ行き、どこでつまずいているのかを聞くこともできる。

 クラスの誰かをピックアップして全員の端末に表示させ、なぜそのような解き方をしたのかを発表してもらうこともできる。これにより、レガシーな授業で指名した児童・生徒にわざわざ黒板まで移動してもらい、書かせて戻らせるという手間と時間を短縮する。

 授業時間が減ったのに学ぶ科目が増えてしまった昨今、少しでも効率よく授業を進められるのは教師にとっても生徒にとってもありがたいことだろう。

 解答に対して、その場で教師がマル付けやアドバイスを書き込むことも可能だ。これも提出の時間を短縮したり、教師が放課後などに行う作業を減らしたりするのに役立つ。

 MetaMoJi ClassRoomではPDFを配信できるため、既存の教材だけでなく、教師独自の教材も配信できる。ブースの担当者は「中学、高校では、先生方の教材へのこだわりが強く、ご自分でオリジナル教材を作っていらっしゃる方もいる。そのようなニーズに応えられる」と説明する。なるほど、中3時代の数学の先生が「xxx(教師の名前)の宝箱」というプリントを自作しており、その教材のおかげで要点を理解できるようになった経験が筆者にもあるのでうなずける。

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