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忙しい教職員をサポートするソリューションにも熱い展示が見られた「NEW EDUCATION EXPO 2024」レポート

ITmedia PC USER / 2024年6月20日 12時0分

 印刷のためにプリンタの前に並ばなくても良いこと、回収のために授業時間をロスしなくて良いことなど、MetaMoJi ClassRoomには授業の質や業務の質を高める仕組みのあることがよく分かる展示であった。

●板書のために背を向けない──NeoLAB

 手書きしたものをそのままデジタル化する「Neo smartpen」でおなじみNeoLABブースでは、手元を黒板にする「Grida Board」(グリダボード)のデモ展示を行っていた。

 Neo smartpenアカウントをGrida Boardに接続するだけで、手持ちのNeo smartpenで書いたものが端末に表示されるようになる。その教師の端末画面をプロジェクターまたは電子黒板システムなどを使い、教室の前方に共有すれば、児童・生徒たちに背中を見せることなく板書ができる、というわけだ。これにより、教師は板書している間でも、児童・生徒がどこに興味を引かれているのか、逆に興味を失っているかを確認できる。

 また、同じくNeoLABの「PaperTube」アプリを併用すれば、オリジナルコンテンツを教室で共有しながら板書することも可能だ。中学や高校のように複数のクラスで同じ内容の授業をする際、何度も同じもの──例えば、キーボードの図やメダカの図などを書かなくても済む。これにより、時間短縮も図れるというわけだ。

 なお、Grida BoardもPaperTubeも利用料は無料だ。Neo smartpenやN codeの印刷されたノート(N notebookシリーズ)、オリジナルコンテンツを印刷する用紙「NコードA4」などの購入の際に費用が発生するだけとなっている。

●ディスプレイをチェンジして短い休み時間を有効に使う──アイ・オー・データ機器

 ディスプレイと時間の有効活用に何の関係があるかと思われるかもしれないが、これが大いにある。文部科学省初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチームの「校務の情報化に関する調査結果(令和4年9月時点)」によれば、校務用端末と教務用端末を使い分けていると回答した教員は全体の約8割だった。

 しかし、管理コストの手間を考えると校務・教務端末一元化が望ましい。とはいえ、教室ではWi-Fiに接続し、職員室ではセキュリティの関係上、有線LANに接続する。職員室へ戻るたびにわざわざネットワークの切り替えをするのは煩わしいし、何よりケーブルを何本も抜き差ししていると時間がかかる。

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