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将来は「AIのBTO」も――サードウェーブが法人事業の戦略を発表 個人向けで培った技術力やサービスを投入

ITmedia PC USER / 2024年7月4日 12時5分

 サービス/ソリューションとしては、「PCのサブスクリプション/レンタル」「中古PCの買い取り/販売」「XRソリューション」「クラウドGPUサービス」「BI(ビジネス・インテリジェンス)構築」といったものを用意する。

 サブスクリプションモデルを導入する意図について、宮本氏は「大企業と異なり、地方自治体や中小企業、スタートアップで『購入』となると初期コストが負担となる場合もある。サブスクリプション、あるいはレンタルなら使ってもらいやすい」と説明した。

 BI構築ソリューションについては、これまでの知見を生かしたAI開発にも取り組んでいるという。

宮本氏 オンプレミスまたはデータセンター、さらにはSaaSを利用する家庭で、「たまっているけど散らばった企業内データ」をまとめ、将来の事業に生かすために、「ChatGPT」といった外部ツールを使わずに分析できるようにしている。分析結果をSaaSに戻すためのAPIなどは、既に完成している。

 ただ、この取り組みを自社単独で進めることは“限界”もある。宮本氏はAIの構想についてこう語った。

宮本氏 とはいえ、全てをサードウェーブ内で行うのには限界がある。AI開発をしている企業とパートナーシップを構築していきたいと考えている。その過程でraytrekシリーズの購入サポートも行いたいと考えているが、購入が厳しい場合はサブスクリプションやレンタルを使っていただきたい。これらも難しいとなった場合に備えて、当社では開発環境としての「raytrek cloud」サービスも提供している。 パートナーのSIerや販売店などを巻き込みつつ、raytrek Workstationを使うお客さまの輪を広げていきたい。(将来的には)PCなどのハードウェアだけでなく、AIもBTOできるようにしていきたい。

●ミニPCからワークステーションまで、幅広いラインアップ

 最後に、発表会場に展示されていた主な新製品を写真を使って紹介しよう。

 ミニデスクトップPC「THIRDWAVE HG5024」は、ディスプレイ裏に取り付けられるほどにコンパクトながらも、映像出力端子が「HDMI」「DisplayPort」「USB Type-C(DisplayPort Alternate Mode)」「D-Sub(アナログRGB)」と豊富に用意されていて、最大4台のディスプレイに映像を同時出力できることが特徴だ。

 14型モバイルノートPC「raytrek A4-M」は、厚さ約19mm/約1.5kgのボディーで持ち運びやすいことだけでなく、右側面にUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子、Thunderbolt 4(USB4)端子とUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子を、左側面にmicroSDメモリーカードスロットとUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子を、背面にはLANポートとHDMI 2.1出力端子を備えるなど、拡張性の高さも魅力だ。

 「14型ノートPCでもたくさんポートが欲しい!」という環境にピッタリといえる。

 16型ノートPC「raytrek R6-MT」は約2.1kgと重量はややあるが、外部GPUとして「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を搭載している。「現場などでもAI処理を行いたい」というニーズにかなう製品だ。

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