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日本と米国で「ロボット掃除機」に対する意識は? ルンバでおなじみの「アイロボット」が調査して分かった違い

ITmedia PC USER / 2024年8月30日 17時0分

●買いたい家電のトップは「ロボット掃除機」

 今回の調査では、家電全般(24種類)について「最も購入したいもの」を尋ねた。するとロボット掃除機が1位となった。思った以上に、掃除の時間を短縮したいと考えている人が多いかもしれない。

 既にロボット掃除機を持っている人でも、63.8%はより時産につながるのであれば買い換えたいと考えており、共働き世帯に絞るとその傾向が顕著になったそうだ。

 今後も、ロボット掃除機へのニーズは盤石そう……と思いきや、日本でのロボット掃除機の普及率は思ったよりも高くないのだという。どうしてなのだろうか?

●ロボット掃除機を購入をためらいがちな日本人 なぜ?

 日本におけるロボット掃除機の世帯普及率は、調査にもよるが10~15%程度だとされている。一方、米国では35~40%程度と(日本から見ると)思った以上に普及している。この差はどこから生まれるのだろうか?

 フェルナンデズ氏は、日米におけるロボット掃除機の普及率の差は住環境の違いが大きく影響していると指摘する。

 米国ではペットを飼っている世帯が80%程度で、約半数が平屋建ての家屋に住んでいる。「Roombaにピッタリな環境」が多いのだ。一方、日本では集合住宅(アパートやマンション)に居住する人の割合が高いとされ、ゆえにペットを飼えないケースも珍しくない。米国とは逆に、Roomba(ロボット掃除機)のメリットを生かしづらい環境ともいえる。

 ただ、日本におけるロボット掃除機の普及率が低い原因は、環境面の制約だけではない。日本人の“気質”も関わっている可能性がある。

 今回の調査では、ロボット掃除機の導入(買い換え)検討から購入に至るまでの期間を尋ねたという。すると米国の回答者は半数弱(49%)が「1週間以内」と答えたのに対して、日本の回答者で1週間以内と答えたのは約2割(23.5%)にとどまった。高価な買い物ということもあってか、日本人はロボット掃除機の検討/購入を慎重に進めるのだ。

 加えて、米国人と比べて日本人はロボット掃除機の機能に対する評価が厳しい傾向なのだという。「掃除のクオリティー(品質)」「使い勝手」「機能の充実」の3点について満足度を聞いたところ、日本人の方が有意に「不満」と答える比率が高かった。倍率にすると、米国人の約2.5~5倍の“不満”を抱えている計算となる。

 日本人が製品に対してシビアな目を向けるのは、他ジャンルの製品にも共通する傾向にある。多くの国/地域において「これで十分」となっても、日本では「これではダメ」となってしまう可能性があるのだ。

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