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試して分かった10周年モデル「Apple Watch Series 10」 消えない秒針と見やすくなったディスプレイ、新たな健康機能が魅力

ITmedia PC USER / 2024年9月17日 21時5分

 Series 10では、この慣習を見直して廃止され、おかげでDigital Crownはシンプルな単色に戻った。

 これまでアルミの黒モデルはツヤ消し仕上げとなっていたが、Series 10では光沢の美しいジェットブラックに変更されている。30工程の酸化被膜処理を重ねて完成したという新ボディーは、ディスプレイ部と本体の境界をあまり感じさせない美しい仕上がりとなった。

 画面サイズは直前のSeries 9と比べると7%大きくなっている(46mmの場合。42mmは9%)。一回り小さかったseries 4から6までの画面と比べると25%(42mmは30%)、初代からSeries 3までと比べると65%(同75%)も大きくなったそうで、まさに十年一昔、隔世の感を覚える。

 実はこの画面サイズだが、上位モデルのApple Watch UltraやUltra 2と比べても3%ほど大きい。この画面サイズの差や、斜めから見ても明るい表示性能によって、これまでは小さ過ぎて読みづらかったコンプリケーションでもしっかり読みやすいものがある。

 この画面に慣れた後、改めてこれまでのApple Watchを見るとちょっと物足りなく、小さく、分厚く感じてしまう。その時、何よりも違いを感じるのが画面を斜めから見た時の明るさだ。

 実際にiPhoneで両手撮影している時や自転車を漕いでいる時、いつもなら見えないはずの左腕のApple Watchが秒を刻んでいるのを確かに確認できた。

 世の中のほとんどのディスプレイは正面から見るように設計されており、正面から見ると明るくきれいな色で表示されるが、斜めからのぞき込むと画面が暗く見えてしまう。のぞき込む角度が画面の角度に近づけば近づくほど暗くなるが、Series 10が採用したLTPO3のディスプレイでは、60度のアングルで見た時の画面表示がSeries 9と比べて40%も明るくなっているという。

 この斜めから見た時の明るさは、Apple Watch Ultra 2と比べても明るい。その代わりApple Watch Ultra 2は最大3000ニトと最高輝度が高いため、太陽光の下など明る場所でも見やすい強みがあり、その点では最大2000ニトのSeries 10に勝っている。

●充電速度が向上! 内蔵スピーカーで音楽再生も楽しめるように

 日常生活において、最もうれしいのは充電時間の高速化だ。万が一、バッテリーが切れそうになっても、わずか30分で約80%、15分充電するだけで約8時間動作させる急速充電に対応しているため、例えば寝る直前にバッテリー不足でも歯磨きやシャワーの間に充電するだけで、睡眠中も利用が可能になり、後述する睡眠時無呼吸症候群の診断に必要なデータを記録できる。

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