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約8カ月も動作! 機能充実の2K対応屋外向けカメラ「Arlo Pro 5S 2K」を試す

ITmedia PC USER / 2024年10月7日 12時0分

 ただし、本製品は屋外/屋内両対応ゆえ、前回の屋内用カメラになかった独自の項目も多い。例えば電源回りの項目がそれで、省電力にまつわる設定項目が多数用意されている。本製品はバッテリー寿命が公称8カ月と、この手の屋外用カメラとしてはかなり長く、ここでそれらを設定することになる。

 実際どのくらい持つのだろうか。試しに標準的な設定内容のまま、バッテリー1個で2~3カ月は持つRingの「Spotlight Cam Plus」とほぼ同一条件で両製品を並べて3週間ほどテストしたところ、バッテリーの減りは同等かそれ以下だった。8カ月持つかは分からないが、2~3カ月は十分に持つとみてよく、製品の強みと言って差し支えないだろう。

 他にも、アクティビティーゾーンが長方形だけではなく、八角形で指定できるのも特徴だ。屋外用カメラでは、斜めになった道路や入り組んだ通路を指定するためにも、単純な長方形による範囲指定では物足りない場合が多いので、複雑な形状を指定できるのはありがたい。

●壁掛けスタンドの不安定さは懸念点

 撮影回りで特徴に挙げられる機能を、もう少し詳しく見ていこう。

 本製品は160度という広い視野角が特徴だ。とはいうものの、水平140度の視野角を持つSpotlight Cam Plusと比較したところ、視野は逆にわずかに狭く、そこまで強みを感じられなかった。エントリークラスの屋外向けカメラより広いのは事実だが、競合製品を圧倒するほどの視野角の広さというわけではないようだ。

 一方でもう1つの売りである12倍デジタルズームを試したところ、2K解像度ということもあってか、高さ約1.5mから撮った畳の表面までかなりはっきりと見ることができた。ふだんは俯瞰(ふかん)で撮影し、必要に応じてズームで細部を見るという使い方では威力を発揮しそうだ。

 また前回の屋内向けカメラにはなかった機能として、夜間撮影用のスポットライト機能が挙げられる。初期設定では、ナイトビジョンで撮影中にモーションを検知するとライトが点灯する仕組みになっており、それまでモノクロで撮影していたナイトビジョンが、カラー表示に切り替わる。

 この他、侵入者を威嚇する用途で手動でオンにするといった使い方もできる。明るさも自在に調節できるなど、設定はかなり融通が利く部類に入る。

 以上のように、屋外向けカメラとしての機能は一通りそろっているのだが、実際に設置してみて気になったのは機能面ではなく、奥行きをかなり取ること、またそのせいもあって安定性があまり高くないことだ。

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