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「つかみ所のない売れ方」――AMD X870E/X870搭載マザーボードが各社から登場

ITmedia PC USER / 2024年10月7日 16時0分

「つかみ所のない売れ方」――AMD X870E/X870搭載マザーボードが各社から登場

パソコンSHOPアークに並ぶAMD X870E/X870マザー

 AMDの新チップセット「X870E」「X870」を搭載したマザーボードが、9月30日から売り出された。先週末の時点でASUS JAPANやGIGABYTE、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)、ASRockから20製品以上が店頭に並んでいる。

●AMD X870E/X870マザーの初回価格は4万3000円弱~13万円弱

 価格の幅はMSI「PRO X870-P WIFI」やASRock「X870 Pro RS」の4万3000円弱から、ASUS JAPAN「ROG CROSSHAIR X870E HERO」の13万円弱までと幅広い。

 全体的に見ると、各ショップが十分な在庫をそろえている様子だ。パソコンSHOPアークは「一部のハイエンドモデルは狙っている人が多く、すぐ売り切れとなりましたが、型番にこだわらなければ潤沢といっていいかなと思います」という。

 登場からしばらく上位モデルが枯渇していたRyzen 9000シリーズも供給が安定しており、CPUとセットで一式購入する難易度も低い様子だ。別のショップは「CPUとセットで買っていく人は全体の半分くらいですね。既にRyzen 9000を持っていて満を持してマザーを導入するという人や、手持ちのRyzen 7000番台と組み合わせるという人もいました」と話していた。

 一方、需要はそれなりにあるとのコメントが多かった。TSUKUMO eX.は「飛ぶようにではないですが、そこそこは売れている感じですね。ただ、USB4のような新機能を求めない人は底値になったAMD X670E/X670マザーを選ばれますし、まだ本格的なブレイクまでは待ちの状況という印象です」と率直に語る。

 売れていないわけではないが、ブレイクという感じでもない。そんな状況を某ショップの店員さんは「つかみ所のない売れ方」と表現していた。「Intelの次のウワサも出て来ていますし、今は様子見しているという人も少なくないのかもしれませんね」(同店)

●X870マザーの非ハイエンドながら指名買いされるMSI製マザー

 そうした中で、パソコン工房 秋葉原パーツ館ではMSIの「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」が特殊な売れ方をしているという。

 ATXサイズのX870搭載モデルで、価格は5万1000円前後だ。M.2スロットを4基、PCIe x16スロットを3基備え、5GbE対応の有線LANとWi-Fi 7の無線LANに対応する。ハイエンドではなく、メインストリームに位置づけられるモデルだ。

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