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Wear OSでバッテリーが最長90時間/45日間持つ! 有機ELとFSTN液晶のタフネススマートウォッチ「Mobvoi TicWatch Atlas」を試す

ITmedia PC USER / 2024年11月11日 12時5分

●Mobvoi Healthアプリでデータ管理

 本機とスマートフォンをつなぐコンパニオンアプリは、「Mobvoi Health」(Android 8.0以上/iOSは非対応)だ。最初のペアリングや各種データの同期も行われる。注意点として、本機はWear OSスマートウォッチだが、Android標準のWear OSアプリは使用しない。Wear OSアプリの共存もできないようで、インストール済みの場合はアンインストールを促される。Pixel WatchとTicWatch Atlasをその日の気分で着けかえるというのは難しそうだ。

 計測データそのものについては、通常のWear OSと同等で、特別なところはない。心拍数や睡眠計測、VO2 Max(最大酸素摂取量)などを確認できる。

 なお今回は利用しなかったが、Mobvoi Healthにはヒートマップ機能が追加されている。アメリカンフットボールやバスケットボール、ラグビー、サッカー、テニスなどをプレイする場合、コート内のどの場所に多くいたのか、どのように動いていたのかを可視化することで今後のプレイに役立てようという機能だ。サポートされるアクティビティーは、今後のアップデートで変更される可能があるとしている。

●バッテリー持ちの良さが魅力

 TicWatch Atlasを語る上で、最も特徴的なのが長時間のバッテリー駆動だ。Wear OSのバッテリー持ちは昔から悪かったが、バージョンを重ねるごとに改善はしており、最新版を搭載するPixel Watch 3では、45mmモデルなら何とか48時間程度は利用可能だ。これに対して本機は、初期設定の状態で約70時間(約3日間)利用できた(3回の睡眠計測/80分のウォーキング3回を含む)。公称値の最長90時間には及ばないが、GPSを使わなければ90時間は持ったかもしれない。

 なお今回、70時間経過の時点で、バッテリー残量は5%になり、省電力のためにWear OSは終了し、FSTN液晶のみのエッセンシャルモードに移行した。

 エッセンシャルモードでは、スマートフォンからの通知やアプリなどは利用できないが、心拍数/血中酸素/睡眠/歩数などの計測は行える。常にエッセンシャルモードで利用することもでき、この場合は最長で45日間利用できるとしている。

●バッテリー持ちがいいWear OSスマートウォッチ

 バッテリー持ちがいいだけであれば、XiaomiやHUAWEI、OPPO、Amazfitなどから1週間程度は利用できるスマートウォッチがいくつかリリースされている。健康管理という面でみれば、機能的には十分なものだ。しかし、TicWatchはWear OS採用という点が特徴になる。Google Playからさまざまなアプリをインストールすることもできる。FeliCaは非搭載でSuicaは利用できないが、NFCには対応しており、ウォレットを使ってのタッチ決済は可能だ。

 Wear OSのスマートウォッチが気になるものの、バッテリー持ちが気になって手を出しづらいと考えている人にはぜひ試してみて欲しい製品だ。

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